頸損だより1999春(No.69)

海外旅行ハワイ(個人手配編)

田村辰男

1月25日より4泊6日で友人7人とハワイに行ってきました。今回の特徴は自分達でホテルなどを予約する個人手配だったことです。航空券のみを「HIS」という旅行会社で購入しました。

先ず、なぜ個人手配なのか?と言う疑問です。それは車イスだからです。障害と言うのは十人十色です。最近では車イスの人でも利用できると言う旅行会社も少なくありません。しかしながら、一口に車イスといっても、その状態は様々です。 旅行を120%楽しみ、詳細な点で自分自身が納得するには自分で調べるしかありません。今回なんと言っても情報元はインターネットでした。そして市販のガイドブック3冊。ハワイ観光局への問い合わせ。現在の生の情報を手に入れるためクレジットカードの現地サービス・ディスクへの国際電話。そして、現地ハワイへの数多くの国際電話による直接の問い合わせ。日本語が通じるハワイならではに可能でした。個人手配旅行ではできる限り多くの情報を集めることがポイントです。ADAにより障害者の社会参加が法律により保証されてます。その上、日本語が多くの場面で通じます。気軽に行ける海外旅行としてオススメです。

*リフト付きタクシーは往復約$220(チップ含む)を7名乗車ですが、 車イスの3名で割カン。 *日本語はダメ。FAXで予約されることをオススメします。 注:JALは私、ドライ・バッテリーはもちろんはずしませんでしたが、友人、ウェットタイプは日航が用意した容器に入れかえられました。

初日 指を3針縫う

あこがれのハワイ!「さぁ、出発だ」。ところが指から血がポタリポタリ。指がざっくりと切れている。診察を受けると3針の切り傷。トホホ。幸い、ホテルの近くで指を切ったので、そのまま戻りホテルで診療所を紹介してもらうことができました。診療所はすぐそばのロイヤルハワイアンホテルの中にあり、歩いて5分ほど。時間はだいたいですがトータル1時間も掛からずに終了。その後は何事もなかったように後の行程を続けれました。費用は海外旅行保険に入っていたので、診療所から直接に請求がいくそうでです。診療所で住所、氏名を書いたぐらいです。

2日め ポリネシアン文化センター

車イス3名が乗れるバスで往復送迎つきのツアー。ここは体験型の博物館を気軽に楽しめる遊園地にしたようなところです。園内は日本語が話せるガイドが友達感覚で説明してくれます。通常は3,40名のグループで行動するらしいのですが、僕たちは7名で一つのグループとしてくれました。おかげでトイレも十分な時間を取り、ゆったりと見て回ることができました。食事はバイキングがついています。お寿司などもあり嬉しいメニューでした。最後の「ホライズン」と言うショーは大迫力で見ごたえがあります。

3日め アメリカン・エンターティメント

午前中はトイレ、午後は指の傷の再診察でつぶれる。夕方は全員で中華料理に行った後、「イエス」を見に行く。$27でこれだけのショーは見ものです。メインはアクロバットダンスですがピエロ役のコミックショーが笑えます。セリフは最初からありません。演技だけで笑えるのです。合間の綺麗なお姉さんのダンス・パフォーマンスも必見です。できるだけ前で見たいものです。

4日め アロハタワー・エックスプレスは気分爽快

公共交通「THE BUS」は2日めに乗りました。しかし、しょせんはバス。密閉され外の景色も楽しめません。確かにリフトが付き市内をきめ細かく網羅されて便利なのですが、やはり観光には不向きです。このアロハタワー・エックスプレスはオープンエアーの観光ミニ・バスで昔のチンチン電車風です。ワイキキトロリーと外見は同じです。後部にリフトが付いており、はね上げ式の座席がスペースとなります。2台はOK。

これがワイキキビーチ内を巡回してくれるので、丁度良い車内観光ができます。$2です。ハワイを訪れる方はぜひともお試しください。

5日め 帰国

予定通り迎えのリフト付きタクシーでホノルル空港へ。

今回、ハワイでは毎晩ショーを見て過ごしました。何れも、ステキな見ごたえのあるものばかりでした。紹介します。ポリネシアン文化センター以外はワイキキ内でホテルから歩いて行きます。予約は日本で旅行会社に頼むとバカ高い手数料を取られるので、自分で直接予約するのが良いと思います。日本語を話せる人がいる場合が多いので、チャレンジしてみてください。フリーペーパーで探すとさらに安く予約できる可能性があります。私はマジックとそっくりさんのショーをフリーペーパーで見つけた、レインボーツアーというところで予約しました。


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