頸損だより1999夏(No.70)

'99年度 大阪頚損連絡会総会報告

ボランティア部長:森

4月25日(日)に大阪市長居障害者スポーツセンターで99年度の大阪総会が開催されました。今回は久しぶりの長居での開催でしたが、正会員・協力会員27名、家族・ボランティア17名と合計44名の出席がありました。

午後1時30分にスタートした総会では、まず委任状70・参加者23名で成立が確認され、続いて昨年度に亡くなられた3名の会員(上田さん、定籐さん、清水さん)のご冥福をお祈りして、黙祷が捧げられました。

その後、会長挨拶に続いて鳥屋氏が議長に選出され、基調報告、活動報告...とプログラムに沿って順調に議事が進められましたが、途中、会場との間で主に以下のやりとりがありました。

会場
活動報告の各行事が大阪頚損会の主催か、協力か、参加のみかの区別を説明して欲しい。
事務局長
会主催でないものは、北河内ボラセン企画と人権白書関連が協力、セルフヘルプグループセミナー、対大阪府オールラウンド交渉、ピア大阪運営委員会総会と全国頚損連絡会総会が参加。
会場
対大阪府オールラウンド交渉はどのような形で参加しているのか?
会長
気持ちは加盟団体、位置付けはオブザーバーとして参加し、意見も述べている。役員会では参加報告のみ行っている。
会場
決算報告に慶弔費が計上されていないのはなぜか?
会計
事務費に含めている。98年度は1万円。
会場
今後は慶弔費を明示して欲しい。
会計
今年度から予算では予備費に含め、決算報告の際、新たに科目を設けて明示する。
会場
DPIの会費が前年度報告されていないが、今年2万円が計上された経過を明らかにして欲しい。
会長
DPIの98年度会費は、98年度収支計算書支出の部の予備費注2に含まれている。98年にDPIの登録団体として承認されたので、98年度から会費を支払っている。

監査報告に続く99年度新役員体制の発表では、今年はいくつか大きな変動がありました。まず、『頚損だより』春号の巻頭言で退任が発表された通り、約9年間も続けてきた中川氏から若手女子の鈴木千春さんに編集部長がバトンタッチしました。鈴木さんは現在デザインの専門学校に通っている学生さんで、その才能は既に一昨年来、皆さんにお送りしている行事の案内チラシで毎回いかんなく発揮してもらっています。編集方針についても既にいくつか独自のアイディアを提案されており、今後大いに期待が持てますので、皆さんもぜひ暖かい目で見守って下さい。また、会計も2年間務めた赤瀬氏から新たにバスケットの大阪グッパーズでお馴染みの福山氏に交代し、会計監査も長らく務めた坂上氏からこちらも若手の比嘉昌美さんに交代しました。

活動計画では、99年度の特に目立った点としては、これまで年1回だったボランティア部の勉強会を今年度は5回行う予定です。ボラ部では発足時から行事における会員の送迎介助を行ってきて、これまで毎回1〜3名程度の送迎をしてきましたが、来年度からはできれば行事以外の介助の要望にも答えたいと考えており、これはそれに向けたボランティア体制強化策の一環として行うものです。またこれ以外にも、今年の大きな目玉として、会員のアーチスティックな発表の場である文化イベントを10月に3日間に渡り、初の試みとして行います。さらに、今年は年末恒例のXマス&忘年会の代わりに、やはり初の試みとして、来年1月に新年会を行います。

総会はこの後、予算の発表・承認が行われ、最後に新役員および退任する役員から一言ずつあいさつが述べられ終了しました。

総会終了後は、休憩を挟んで、今回は会員さんからの報告として、前会長の三戸呂さんより兵庫頚損連絡会の発足案と神戸のコレクティブハウジング計画について、そして会員の谷川さんと猿木さんおよび代表の鈴木さんより無年金障害者の会についてお話をしていただきました。具体的な内容については、前号(春号No.69)掲載の資料およびこの報告の添付資料をご覧下さい。コレクティブハウジングについては、添付資料からもおわかりの通り、かなり具体的なところまで話が進んで来ており、今からでも興味のある方はぜひ三戸呂さんの所までご連絡下さいとのことです。計画では、万が一のために世話人の方に1名同居してもらい、また住人同士が「一人で暮らしている」という感じを強められるように、通常のグループホームと比べて各住室の間に空間を設けて余裕をもたせた間取りとし、各部屋のレイアウトも全くの既製品ではなく、設計段階から住人それぞれの希望も取り入れていくとのことです。立地についても、玉津の病院とリハビリセンターに近い便利な場所に土地を借りられそうだということです。また、『学生無年金障害者の審査請求を支援する会』については、弱者を切り捨てる行政の無情さと当事者にとってのこの問題の切実さが代表の鈴木さん、谷川さん、そして猿木さんからダイレクトに語られ、運動への支援・協力が呼びかけられました。

当日はこの後交流会を行い、6時過ぎに全日程を終え、解散しました。


1998年度活動報告
※なお、主催☆、共催★、参加◆とする

◎レクレーション企画

5月17日第14回街に出よう
6月21日電動車椅子試乗会
7月20日北河内ボラセン企画
8月2日同上
8月23日同上
10月18日運動会
12月20日X'マス&忘年会

◎勉強会

9月23日勉強会・横須賀俊司氏「障害者のヰタセクスアリス」
11月22日ボランティア部勉強会
2月7日セルフヘルプグループセミナー
3月22日勉強会・会員相互「障害者の就労あれこれ」

◎行政交渉関係

7月23日対大阪府オールラウンド交渉
8月4日同上
10月23日対大阪市オールラウンド交渉
11月5日同上

◎頸損だより

KSK日付
7月8日No.66頸損だより発行
9月22日No.67頸損だより発行
12月28日No.68頸損だより発行
4月2日No.69頸損だより発行

◎会議等

5月21日自立生活支援センター・ピア大阪運営委員会総会
5月26日障害者の人権白書ワーキンググループ
6月29日同上
7月15日障害者の人権白書実行委員会
8月6日障害者の人権白書シンポジウム
9月13日全国頸損連絡会代表者会議
3月28日同上

◎役員会

5月13日5月臨時役員会
5月24日5月期役員会
6月22日6月臨時役員会
7月5日7月期役員会
8月16日8月臨時役員会
9月6日9月期役員会
9月27日9月臨時役員会
10月25日10月臨時役員会
11月23日11月期役員会
12月29日12月臨時役員会
1月17日1月期役員会
2月14日2月臨時役員会
3月21日3月期役員会

◎その他

4月26日大阪頸損連絡会総会
5月31日全国頸損連絡会総会
8月30日運動会実行委員会
9月19日同上
10月4日同上
11月14日Xマス&忘年会実行委員会
12月6日同上
1月24日文化イベント実行委員会
3月7日同上
1999年度行事予定
4月25日大阪総会
5月16日街に出よう
6月5日〜6日全国総会(名古屋)
6月27日電動車イス試乗会
7月18日ボラ&会員勉強会(1)
8月8日ボラ&会員勉強会(2)
9月19日秋の勉強会(講師)
10月1日〜3日文化イベント
10月24日運動会
11月14日ボラ&会員勉強会(3)
12月11日〜12日ボラ&会員勉強会(4)宿泊
1月16日新年会
2月20日ボラ&会員勉強会(5)
3月26日春の勉強会(会員パネリスト)

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