ボランティア部の本年度初めての勉強会を7月18日(日)に長居スポーツセンターで行いました。今回は介助の体験実習、講師によるお話、ボランティアによる体験談の三本立てで行いました。まず体験実習では、参加者16名にペアに分かれてもらい、車椅子介助の最も基本となる「段差の上げ下ろし」や「溝越え」などの練習に加えて、視覚障害者を誘導するための「手引き」を今回初めて体験してもらいました。本来手引きは本会の活動とは直接関係ありませんが、新しい体験を通してボランティアの皆さんに視野を広げてもらう意味で今回はあえて取り入れてみました。
車椅子、手引き共に介助する側とされる側をそれぞれ交代で体験してもらった後、今回の体験を単に「大変だった」という感想で終わらせないために、体験をみんなで振り返る時間を設けました。具体的には、三つのテーブルに分かれて、それぞれの立場でどんなことを感じたか、そして介助する際には何が一番大切だと思ったかなどについて話し合って意見をまとめてもらい、代表者に発表してもらいました。参加者の皆さんにはこの振り返りの作業を通じて、介助する場合に最も重要なのは相手の立場になって考えることと十分にコミュニケーションを取ることだということが実感として理解してもらえたようでした。
振り返りに続いては、今回講師としてお招きしていた北河内ボランティアセンター事務局長の東牧さんに『あなたのボランティアをもっと素敵に!』というタイトルでお話をしていただきました。枚方にある同センターは唯一の専従職員である東牧さん以外は全てボランティアにより運営されているユニークな民間ボランティアセンターで、東牧さんはそこで地元のボランティア希望者と介助希望の障害者との橋渡しをするボランティアコーディネートを主な仕事としてされています。講演では、先の振り返りの内容を巧みに取り入れながら、ボランティアとしての心得、障害者と上手く接するためのコツ、そしてよりよいボランティア活動をするためのアドバイスなどについて、体験談を交えた説得力のある語り口で説明していただき、参加者にはたいへん分かりやすかったと好評でした。
この日の最後のコーナーでは、本会のボランティア以外に車椅子のガイドヘルパーと手引きをそれぞれ日常的にされている藤原さんと戸床さんに体験談を語っていただき、外出先でのトラブルや失敗談、ボランティアの魅力やこれから始めようとする人へのアドバイスなど貴重なお話を聞かせていただきました。
今回の勉強会は内容を欲張った上に私の不手際が重なり、予定の終了時間を大きくオーバーしてしまい、参加者の皆さんには少ししんどい思いをさせてしまいました。それでも内容的には皆さんおおむね満足してもらえた様なので良かったです。次回以降は是非さらに多くの方に参加してもらいたいと思います。