頸損だより1999冬(No.72)

東大阪高校の学園祭に参加して

延澤庸行

11月3日(水)東大阪高校の学園祭において、福祉教育の勉強およびボランティア活動についての勉強という内容で、頸損連絡会のメンバーの一人として参加させてもらいました。

当日の参加者は、頸損連絡会からは、宮脇、鳥屋、三木、太田、延澤の5名、東大阪高校からは、先生が3名、生徒さんが10名でした。

まず、会員の簡単な自己紹介の後、宮脇君から頸損について簡単な説明があり、その後、重度の障害者でも運転ができるジョイバンのビデオを観ました。後は会員からボランティア活動についての話が多く聞かれました。先生からも、生徒に対して一人づつ言葉が欲しいという要請があったのですが、障害者に限らず、お年寄りに対しても、勇気を出してまず声をかけてみて下さいという意見が皆から聞かれました。一言でボランティア活動といっても、何をどうしたらいいのかがわからないというのが現状のようなので、会員からは、とにかく声をかけてあげることから初めてくださいという意見が出されました。声をかけてあげると、相手の方からも、こういう事がして欲しい、あるいは、今は大丈夫ですと反応が返ってくるので、まずは勇気を出して声をかけましょうという意見でした。

生徒さんからはまったく質問が出なかったのは残念ですが、車椅子の人と話をするのは初めてという生徒さんがほとんどだったようなので、これは仕方がないかという気がします。太田君以外は、皆立派なおっさんだったことも影響しているのかも...。

このような機会がもっと増えて、若い年代の人達にも、ボランティア活動について理解を深めてもらえればと思います。できれば、もっと話し合いができるだけの、十分な時間があれば良いのですが。(当日は1時間でした。)

しかし、女子高生のパワーというのはすごいですねえ。改めて、自分がおっさんだというのを再確認した1日でもありました。

注 写真は省略しました。

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