頸損だより1999冬(No.72)

赤尾広明が行く車椅子でシネマップ


僕は映画が大好きでして、月平均4本くらい映画館で見てるんですが、映画館によっては段差があったり階段しかなかったりするんで、車椅子だと人の手を借りなければ行けないところがあります。そこで、僕がこれまでに行ったことがある映画館と、行ったことはないけど知ってる映画館について、段差や階段、車椅子席(=車椅子用スペース)の有無、館内のどのあたりで見ることになるか、など。僕が知ってる限りの情報を紹介していこうと思います。

その前に、すべての映画館でいえることなんですが、チケット売場の窓口で身障者手帳の提示を求められることがあります。手帳を見せなければ割引してもらえない場合がありますんで、手帳はお忘れなく。また、介助者1名の割引も係員によってはこのサービスを知らない場合があるんで、その場合は割引があることを主張しましょう。(身障者の映画料金は1000円、介助者1名も1000円です)。

まずは「梅田編Part.1」ということで、東宝系列のチェーン館からご紹介。

(1)北野劇場 (2)梅田スカラ座 (3)梅田劇場

この3館はHEP NAVIO の8Fにあります。ナビオの正面にあるエレベーターで8Fまで行けます。エレベーターを降りたところで、右手にあるのが北野劇場、左手にあるのが梅田劇場、左手奥にあるのが梅田スカラ座です。この3館の館内の構造はほとんど同じで、どこにも段差、階段はないから、車椅子でも全く問題ありません。

車椅子で見る位置は最後列の通路が一番見やすいと思いますが、縦の通路も中央の横の通路も階段ではないんで、自分の見やすい位置で見ることができます。混雑時は車椅子は一般とは別入場になるんで、「タイタニック」級のメガヒット映画でも入れ替えの際、先に入れてもらえます。しかも、待機するのは一般の人とは別のスペースだから、入れ替えの数分前に行っても余裕で入れます。車椅子用のトイレは北野劇場にしかありませんが、梅田スカラ座、梅田劇場でも係員にいえば利用させてもらえます。

(4)ナビオシネ4,5

この2館はHEP NAVIO の7Fにあります。ナビオの正面にあるエレベーターで7Fまで行けます。どこにも段差、階段はないんで、車椅子でもまったく問題ありません。最後列の右側に車椅子用のスペースがあります。完全入れ替え制、立ち見なしの映画館なんで、見たい時間のチケットが売り切れてたら入れないんですが、車椅子用のスペースがあるおかげで混雑時でも入場できます。車椅子用のトイレは館内にはありませんが、ナビオ7Fのフロアにあります。一度館内に入ったらチケットの半券を提示しないと外には出られないんで、半券はお捨てにならないように。

(5)三番街シネマ1,2,3

この3館は百又ビルの4F、5F、6Fにあります。映画館まではエレベーターがありますが、ビルの入り口に高さ約20センチの段差があるんで、窓口で係員を呼んでもらい、介助してもらわなくてはなりません。館内は車椅子でもまったく問題ありません。ナビオ8Fの3館同様、縦の通路も階段ではないんで、自分の見やすい位置で見ることが出来ます。待合いスペースがあまり広くないんで、混雑しそうな話題作なら早めに行ったほうがいいでしょう。車椅子用のトイレはありません。

(6)OS劇場 (7)OS劇場CAP

この2館はHEP NAVIO の北向かいにあります。僕は行ったことないんですが、階段しかありません。ただ、階段昇降機が設置されてるんで行けないことはないです。館内には車椅子用のスペースがあり、車椅子用のトイレもあるようです。


梅田にある東宝系列のチェーン館は上記の6館10スクリーン。ナビオにある映画館は車椅子でもまったく問題ないんで、見たい映画がここで上映されると、それだけでうれしくなってしまいます。


インターネットで映画館の電話番号、上映中の映画案内、映画館の混雑度が分かるサイトもあります。

「東宝の上映スケジュール」
http://www.toho.co.jp/th-link/n-th7.htm
「梅田の映画館の混み具合」
http://odenavi.port.ne.jp/movie/mb2020001.html

次回「梅田編Part.2」はミニシアターの予定。

注 図は省略しました。

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