頸損だより2000夏(No.74)

巻頭言

「仲間の居る場所」

東谷太

頚損連絡会の事務局長として、他の役員のみなさんに支えてもらいながらなんとかやってきましたが、この度99年度をもって退任させていただくことになりました。そこで、退任の挨拶を兼ねて、今回の巻頭言とさせていただきます。

思えば事務局長に就任した頃、「毎年、決まった行事を、ただこなすだけやったらアカンと思うねん!やる気が無いんやったら、俺が事務局長になる!!」などと偉そうなことを言って事務局長にならせてもらったのが4年前のことでした。しかし、2年前から、ピア大阪の事務局長となり、仕事の方が多忙で精神的にも緊張感が高まり、あわせて私生活では離婚。と心身ともに余裕を失ってしまい、頚損連の活動に力を注ぐことができなくなっていました。そのような状況で、他の役員の皆さんには、大変迷惑を掛けてしまっていて、特に、今年度から事務局長となった鳥屋君には、本来、僕がしなければいけない仕事をほとんどやってもらっていました。

それなのに、そんな無責任なことをしてしまっている僕を責めるどころか、僕の身体を気遣ってくれるという優しさで包んでくれた役員の皆さんには、言葉では言い表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。

僕は、どんなにしんどい時もみんなの顔を見るとほっとしていました。そこには、仲間が居るという安心感があります。みんなで作り上げていくという喜びがあります。若い力が育っているという希望があります。だから、これからも、そんな「仲間の居る場所」を大切にしていきたいと思っています。 新事務局長の鳥屋君は、今誰よりも頚損連のことを考えています。彼を中心として、みんなで力を合わせて、これからの頚損連絡会を盛り上げていけたらと思っています。僕も体力の許す限り、これからも協力していきたいと思っていますので、皆さんも是非、連絡会の活動に協力してください。よろしくお願いします。180名を超える会員の皆さん一人一人にとっても頚損連絡会が「仲間の居る場所」であってほしいと願っています。

注 写真は省略しました。

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