頸損だより2000夏(No.74)

***寒き花見***

西村忠雄

4月16日日曜日曇り。

前日は1日中雨が降っており気温も4月中旬にしては寒いほうだった。

僕は友達四人と車で桜ノ宮に花見に行った。着いて車を止め、友達2人に担いでもらい、

車椅子に乗った。何度も乗り下りさしてもらってる友達なので不安はなかった。

そしてスロープから下に下りていき桜が咲いてる場所に行った。

たくさん木はあったけど10分咲きは先週あたりだったらしい。

でも始めて花見に来た僕にとってはたくさん咲いてるなーて思ったほどだった。

いざ花見を始めるに当たってまず座るゴザをひいた。そして食べ物は近くのコンビニに、

買いに行くことになり、僕ともう一人が残り三人が買出しに行った。

その日は横で流れる川で大学対抗と思うがカヌーレースが行われていた。

自分たちが応援するカヌーが来ると声をあげて応援する若者達がいた。

僕は寒いのに大変だなーと思った。そう、今日は寒いのだ。僕は寒いなーと思いながら、

残った友達と話していたが、なかなか買出しに行った友達が戻ってこないので、

携帯で連絡をとるとちょうど今、コンビニで選んでるとこだと言ってきた。

飲み物はなにがいいか聞かれたので、「コーンポタージュ」と答えたが「ない」と返ってきた。

しかたがないのでホットコーヒーをたのんだ。とにかく熱い飲み物がほしかった。

15分か20分して買いだし隊が帰って来た。ホットコーヒーはすでにぬるくなっていた。

それを飲みながらどんな食べ物を買ってきたのか覗いてみると、「弁当が一つ、

ソーセージが一本、柿の種、プリン一つ、ビーフジャーキー、サラダ一つ、満月ポン」

なんでこんなもん買ってきたんやー、思いっきり中途ハンパやなーと思った。寒い寒い。

と思いながらコーヒーや食べ物を食べていると一人の子がデジカメを持ってきたと言う。

写真でも撮って盛り上がろうとしたがなんと電池切れで結局は1枚も写せずじまい。

とほほ花見をして春を感じながらリラックスしようと思ってたけど、

桜は葉桜になりかけており地面もヒンヤリ、飲み物食べ物特にうまくなく、

寒さで口もうまく動かなかったとっても楽しい花見でしたー。

おわりー


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