頸損だより2000秋(No.75)

巻頭言

『ボランティア』OR『親切』?

ボランティア部長:森雄一

画面には車イスの男の子。エレベーターに乗ろうとすると扉が閉まりそうに。するとすかさず背後から手が伸びて、ボタンを押してくれる。「ありがとう」と一言男の子。そこですかさずかぶるナレーション。「指一本でできるボランティアがあります」。きっとみんな一度は見たことのあるはずのCM。ん?でもちょっと待てよ。これってほんとに「ボランティア」?「親切」でええんとちゃうん?この間の勉強会で講師の先生が言ってた。ボランティア(VOLUNTEER)の語源は火山を表すVOL。VOLUNTEERとは本来、自分の心の火山の噴火により、内なる衝動に突き動かされて行動すること。そう、英語のVOLUNTEERという言葉には自分の自由な意思で行動する行為または人、という意味しかない。なのに何故かカタカナの日本語になると、「障害者や社会的弱者を助ける人」というニュアンスが出てくる。冒頭のシーンで、困ってるのがボタンに手の届かない小さな子供だったとしたら、「ボランティア」って言葉を使う?こう考えたらわかりやすい。それはやっぱり「親切」でしょ?だから僕は実はボランティアって言葉があまり好きじゃない。じゃぁ、代わりになんて呼ぶか?サポーター?なんかそれもピンとこない。他になんかいい言葉ないかな?って探してたら、あった。「連れ」。ちゃんと日本語でいい言葉あるやん。これ、最近うちの会を手伝いに来てくれてるある男の子から教えてもらいました。みなさんも是非僕たちと「連れ」って呼べる関係築きませんか?

注 写真は省略しました。

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