頸損だより2000冬(No.76)

秋の講演会

「独断と偏見・障害者版!
おもろい生き方教えます」報告


9月15日(祝)に、メインストリーム協会(西宮市にある自立生活センター)代表の廉田俊二(かどたしゅんじ)さんをお迎えして、「秋の講演会 独断と偏見・障害者版!おもろい生き方教えます」が、大阪市長居障害者スポーツセンターにて行われました。会員、家族、ボランティアほか、新聞の案内を見て参加された方も含めると、74名もの方が参加され、満員の会場は、廉田さんのユーモアに溢れたお話に、何度も笑いに包まれました。(特に僕の隣で聞いていた、人工呼吸器を使用しながら毎回参加してくれる、某、会員さんのお母ちゃんは、つぼにはまって大爆笑でした。)(笑)

今回、廉田さんに講演依頼をした時、廉田さんが「勉強会?勉強になる話やったら、他のメンバーに頼んで!」「どうせやったら、おもろい話をしようや…。」と言われ、ちょっと困ったりもしました。(笑)が、今回の勉強会は、廉田さんのパーソナリティーを活かして、「障害者のエンパワメント」について話してもらおう!すなわち、「聞いてる皆が元気になる話」をしてもらおう、ということだったので「じゃあ、おもろい話でいきましょう!!」ということになりました。

そして当日、講演が始まると、廉田さんがこれまでに体験してこられた旅のエピソードを中心に、期待どおりの「おもろい話」の連続で、参加者は釘付け状態になっていました。まず、最近の「トレンディー、ドラマ」から観る、「健常者が作り上げた障害者観」の話で、「そういう、障害者観を打ち壊したいんだ!」というメッセージから始まり、「合コンに明け暮れた学生時代」「北海道わらび餅売り歩きの旅」「ハワイで素麺は、絶対売れる!!」「アメリカ大陸、単独横断ヒッチハイクの旅」「韓国で地元の学生とやっぱり合コン!?」「うんこ漏らし告白大会」などなど…。(勝手にタイトル付けました)(笑)どーです?おもしろそうでしょう? どの話も廉田さんのパワーを感じ、一般的な「障害者観」など、とうてい当てはまらない中身でした。

最後の質疑応答で、会場から「どうしたら彼女ができるんかな?」という質問に、「あんまり、ギラギラしたらアカンね。そうやなぁ、生きざまを見せることかな?」と答えてはりましたが、廉田さんが言うと、なんか説得力あるよなぁって感じです。

廉田さんは、ルックスは決してオシャレではありませんが(ごめんなさい)、生き方がとってもオシャレな人だと感じたお話でした。僕も、自分なりの生きざまを見せることのできる男になりたい!と思う今日この頃であります。

報告:東谷太
注 写真は省略しました。

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