頸損だより2000冬(No.76)

今年の東大阪高校文化祭訪問

「高校生の社会参加」


11月3日、東大阪高校の文化祭に大阪頸損連絡会が学校からの招待で訪問してきました。今年で3年目の文化祭訪問。さて今年は、午前中に車イスミニ体験講座をしながら、学内の出店を一緒にまわり、午後から生徒や先生たちと「高校生にもできるボランティア、高校生の社会参加」をテーマにミニ座談会を開いてきました。

3年前に文化祭訪問で出会ったある生徒は今やもう3年生。すごく大人っぽくなったその様子に、話を聞いてると今は学外で全国高校生フォーラムの実行委員に参加したり、児童の遊び相手をするボランティアをやってると言う。なるほど。なるほど。

その彼女が自分の体験を少し聞かせてくれた中に、印象に残った一言があった。「初めは、子供を相手にボランティアする時、ボランティアとして何かしてあげねば、と強く思うばかりで、子供は全然なついてくれなかった。ボランティアをするという気持ちが強いだけに、その現実がすごく悲しくて不安だった。でもある時、その自分の何かしてあげる、の強い気持ちが、あるいは子供たちにとって押しつけになってるのかもしれない。その余裕のなさが顔の表情なんかに現れ、子供達が近寄り難い雰囲気を自分が持っているのではないかと気づいた。それからは、まず子供達に何かしてあげる、ではなくて、まず自分自身が楽しむということ。そしてその気持ちで子供達と一緒に遊ぶ、ということを心掛けたら少しずつ子供達がなついてくれるようになった。」

ということを経験したそうです。ふ〜む。高校生なのに、ごっついええ体験してるなあ・・・。大したもんや〜。と、いたく感動してしまった私であった・・・。

■以上(事務局:鳥屋)
注 写真は省略しました。

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