頸損だより2001夏(No.78)

春のフォーラム

「マイ・ライフ、マイ・ブレス」

頸髄損傷による人工呼吸器使用者からの発信


3/25(日)門真市なみはやドームで春のフォーラムが開かれました。小雨にパラつくなか、約75名の参加者で大盛況でした。今年のテーマは、人工呼吸器を使用している会員の方をパネリストに、現状の生活などについて発表してもらいました。フォーラム前半は、吉田憲司さんによるパソコンのプレゼンテーションソフトを使っての発表。約30分喋り続ける体力的難しさもあり、事前に音声ファイルに代読者が原稿を吹き込み、ストーリーの合間合間に吉田さん自らの声で会場の皆さんにアンケート形式での質問を同じく音声ファイルにし、パソコンのスピーカを通じて聞かせるという、いろんな工夫がなされてました。後半ではもうひと方、パネリストにやはり人工呼吸器を使われている森兼正光さんを交え、会場をも含めたディスカッションがとても盛り上がりました。ディスカッションのテーマは「人工呼吸器使用者のショートステイ」や、「在宅選挙の代筆投票」、「外出方法と頻度」など、吉田さんと森兼さんとでそれぞれの現状について話されました。また会場からは、池田市の小学校6年で呼吸器を使い学校に通う折田涼くんとご両親、また四国からリハビリテーション工学のエンジニア井手さんと幅広く参加していただいた方達からも話題提供があり、本当に内容の深く濃いフォーラムとなりました。今回のフォーラムでは、医療関係者や研究者ではなく呼吸器を使う当事者自らが自分自身の存在をアピールできたこと、やはりなんと言ってもその点がとても良かったと思います。この力が必ず社会を動かす原動力になるんじゃないかと実感することができました。


吉田憲司さんの発表用資料と発表内容の一部を掲載します。


本文は、行事報告2000年度「春のフォーラム・当日の発表の内容」をご覧ください。

注 写真は省略しました。

戻る