頸損だより2001冬(No.80)

小学校で講演してきました。

川畑 勲

9月5日(水)に守口市の金田小学校の4年生とその父兄さんの前で、講演を行ってきました。10時半までに、向こうに到着しなければならないので9時半ごろ、車イスに乗り、家を10時ごろ出て、朝は忙しいので、1番近回りをしようと思い、家の前の車通りの多い道を通って行くことにしました。金田小学校には、10時半ぐらいに着き、入り口は池田小学校の事件があったので門はきっちり戸締まりされていました。校長室で待たせてもらうことにしたのですが、その間に教頭先生や、4年生の担任の先生が入れ替わり入って来て、話す内容や今日の進行をどのようにするかという打ち合わせをして、11時から、4時間目が始まるので、僕は11時5分に、会議室に行けばよいと言われたので、それまでにトイレを済まし、向かえの先生が呼びに来たので、そちらに向かうことにしました。講演の行われる教室は、3階にあり、男の先生に階段を持ち上げてもらって、教室に入ることにしました。このころになると少し緊張してきたが、前に1度講演をしているので、前の時より緊張感はマシだったと思います。

みんなの前に出ると、まず最初に校長先生の話がありその後、テーブルに、原稿を置いてT字型のマイクスタンドをセッティングしてもらうと、みんなの前で、小学校時代から中学校に上がり、中学3年生の夏休みにプールでの事故で、車イスの生活を送るようになって、もう1度、元の中学校に戻ったときのことまでを主に、話を始めました。一応原稿は暗記していったので、殆ど原稿を見ずに話すことが出来たのですが、1人1人の顔を見ながら話をすると緊張するので、マイクに向かって話すのが精いっぱいでした。40分ぐらい話した後、今度は、どのように絵を描いているのか、装具を出して、手や口を使って説明をし、前に講演したときにはちゃんとした説明が出来なくて、口だけを使って描いていると勘違いされたのでちゃんと説明できて良かったと思います。4年生の時に描いた絵も持ってきていたので、見てもらったら、すごく驚いていました。食べるときに使う装具も持ってきていたので、その説明をした後、4年生のみんなから、質問する時間をもうけてもらうことになったのですが、初めは照れて、なかなか手を上げてくれなかったが、1人が手は上げて質問し始めると、次々に手を上げてくれてうれしかったです。質問の内容は、前持ってイラストや絵を持っていって見てもらっていたので、絵に関する質問が多かった

と思います。結局全部で1時間ぐらい話したのだが、静かに聞いてくれていたので、やって良かったなと思います。講演で伝えたいことは、僕が怪我をしたことの体験談を話すことにより、健康であることのありがたさや素晴らしさを気付いて欲しいのと僕は周りの人の助けがないと生きていけないので人の注意は良く聞いて、感謝すると言うことを忘れないで欲しいです。講演の様子は、教頭先生がカメラで撮って下さったので張り付けておきます。

9月9日


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