頸損だより2002春(No.81)

兵庫頚損連絡会設立準備室だより


寒く厳しかった冬の季節もやわらいできました。皆さん体調はいかがですか。風邪やインフルエンザにかかり寝込まれた方もおられたのではないでしょうか。暖かく過ごしやすい季節がすぐそこまで来ています。具合の悪い方も体調を整えて飛び出す準備をしましょう。

さて、兵庫頚損連絡会も設立準備室を設けて会設立に牛歩のようなスピードではありますが進めています。そんな中で、昨年(2001年)12月15日(土)に地域交流会を行いました。大阪頚損連絡会の事業の一つにもなるのですが、一昨年の奈良地域の会に続き、今回は兵庫地域で行いました。会場は、兵庫県立総合リハビリテーションセンター内にある自立生活訓練センターの会議室を借りることになりました。

地域交流会は、日ごろ頚損連絡会が行う行事に何らかの理由で参加できない方を、また頚損連絡会の存在を知らない方に大阪頚損連絡会の会員が出向き、地域で生活する当事者と交流を持ち、情報提供と元気付けをして生活に安心と目標を持っていただく、ということなどを目的として行っています。

今回の兵庫版は、県内に在住の方と、自立を目指して訓練に励んでいる訓練センター利用者の皆さんと、大阪頚損連絡会の会員が集まりました。訓練センター利用者からは、在宅生活をするにはどのような生活(例えば、経済的なこと、日常の介助者の確保など)をおくっているのかなどの質問に参加した会員がお応えするなど活発な意見交換を持つことが出来ました。大阪頚損連絡会から宮脇会長、鳥屋事務局長、森ボラ部長、桜井さん、坂東さん、鈴鹿さんが参加し、日常生活の現状や、自立生活センターの事業内容などを話していただき訓練センター利用者の皆さんには大いに参考になったと思います。外部から、氷上郡春日町在住で地域で活躍されている本庄さんが参加され、郡部での現状を報告していただきました。当日は師走のど真ん中で寒さも厳しい日でしたが、参加総勢35名と多くの方に集まっていただきました。2部の茶話会は、兵庫頚損連絡会が本部(事務局)として使わせていただく建築設計事務所「サニープレイス」さんに会場を移し気ままにトークを楽しむことが出来ました。

今回行った地域交流会がきっかけとなり多くの仲間が気持ちを新たに当事者意識を持てた事は大きな収穫でありました。

地域交流会は、地域で日々不安と戦いながら生活されている人たちに堂々と生きていけるように当事者組織である頚損連絡会がサポートできる唯一の手段です。今回参加していただいた皆さんありがとうございました。

(報告:三戸呂克美)

1部の意見交換会風景

2部の茶話会風景

当日のスケジュール

地域交流会プログラム(兵庫版)
12:30受付
13:00〜13:05開会の挨拶
13:10〜13:30自己紹介
13:35〜14:00在宅生活者の話(宮脇・桜井・坂東・森・本庄)
14:10〜14:30質疑応答
14:35〜15:00雑談タイム(兵庫頸損のPRやMLについて)
15:05〜16:00移動後、兵庫本部事務所見学
16:00〜事務所にて茶話会(希望者のみ会費500円)

メーリングリスト参加の案内

兵庫の活動を盛り上げてみようと思う方、兵庫独自の情報がほしいと思う方、面白そうやから覗いてみようと思う方は、是非参加してください。参加を希望される方は坂上(sakaue@butaman.ne.jp)までメールをください。

なお、前号までは参加要項が出来ていないため会員のみの参加を呼びかけていましたが、今号から上記アドレスにメールを送信することでメンバーとして登録させていただきます。


兵庫頚損連絡会設立準備室

私の一言

地域交流会を開催して感じた事は、障害のレベルが重い、軽いに関わらずいかに自分の生活スタイルを作るかによって、安定した、また不安を少しでも取り除いた楽しい人生を送ることが出来るかを確信した。それは、自立支援センターの話しを宮脇会長がしたとき多くの人が関心を寄せていたことでも感じ取れる。すべての人に当てはまらないが、特に受傷後3〜5年の人は状態も安定し自立への意志も高まっている。その意志を持続させて社会生活にスライド出来る環境整備がなされれば障害を持ったからといって人生ゼロからの出発とはならないだろう。

(文責:三戸呂克美)
注 写真は省略しました。

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