頸損だより2002春(No.81)

だらだらとダイエット


この八年、思う存分飲み食いした憶えはない。それなのに八年ぶりに体重計に乗ってみるば針は三ケタの大台寸前に迫り、ついに医者からそろそろ痩せたら?と言われてしまった。


最後に体重を量ったのは受傷をして三週目くらいで60Kg弱だったから八年ほどで40Kg増え、一年で5Kg、月で400g強、一日あたり13gを脂肪としてカロリーに換算するとおよそ110Kcal余分に摂取していることになる。

一日、白ご飯一膳半の食べすぎ・・・

たかだかご飯一膳半くらい減らすのは簡単だけど、そんなに食べていないよなぁ、その気持ちは今も変わらないが脂肪肝のため肝機能障害がでてるねー、と医者のその一言に震え上がり何度目かのダイエットを始めることになった。


今回のダイエットは雑炊と乾燥梅干の組み合わせ。朝食に七味たっぷりの雑炊とおやつに魚肉ソーセージ、夕食は普通、ただし油ものと脂身は厳禁、その上で、どうしても口が淋しくなると乾燥梅干を三粒ほどほうばって次の食事までひたすら我慢。一日30g、月1Kg減量を目標に三年がんばってみる。


そんな感じで九月から食事を減らしてみた。

〜お徳用スッパイマン四袋消費〜

ダイエットを始めて三ヶ月ほどしてから「少し痩せた?」と周りの人から言ってもらえるようになった。腕周り、太ももの持ったときの感触が変わったとか、おなかの肉が掴めるようになったらしい。

数値では血圧は130->120

尿酸の値は8.8->8.3に減少し

自分としては気道交換が楽になった、

排便がスムーズになったなど実感はある。

しかし、去年と同じく済生会の透析室の体重の量れるベッドに乗ってみないことには本当のところはわからない。


ところでさすがに今回のダイエットは失敗したくはなかったのでダイエットで検索にかけてみると300件ほどひっかかった。

栄養・食事学もさることながら食べるということについての考察や個人的な考え方を載せているページも結構多かった。

ごはん食べているときにもいろいろ考えているもんだなぁ。と感心しつつ食についてあまり考えたことはなかった。

うまいものにはがっついてはカロリーばかり気にするのも考えてみればちょっと悲しい。現状から食生活の変更を余儀なくされるのはしかたないけれどそこは頭を切り替えて柔軟に前向きに考えてみたい。


ダイエットも時々振り返って食と自分のあり方について考えるのに必要な時間なら一生のうちにダイエットが何度かあってもいいと思う。

吉田憲司

戻る