頸損だより2002夏(No.82)

2002春 淡路島ドライブ

川畑 勲

4月19日(金)に家族で車に乗って淡路島にドライブに行って来ました。

朝9時半ごろ家を出発し、まずは近畿自動車道に乗って吹田まで行き、吹田から中国道に入り、途中で山陽道に入って、明石大橋を渡って淡路島に入りました。明石大橋を渡るのは今回で2回目になるが、トンネルを抜けるとすぐに明石大橋で、道も一直線なので、橋の大きさや、景色を堪能する前にすぐに通り過ぎてしまうので、明石大橋を見るときは、1度降りて、他の場所から見た方が、迫力があると思います。

淡路島に入ってすぐに、淡路のパーキングエリアで、休憩をとり、3台車がおける障害者用のスペースに車を止めたが、僕らが止めた時にはまだ誰も止めていなかったのだが、すぐに障害者の人が何人か来たので、満タンになった。僕は、自動車から車イスに乗せ換えてもらうのは大変なので、車の中で待っていたが、30分ぐらいたっても帰ってこなくて、ラジオも消していっていたので凄く退屈だった。結局ここを11時45分ぐらいに出発して、目的地の昼食を食べる「うめ丸」に向かうことにした。高速道路は、淡路島南で降りて、高速料金は割引がきくので、3,350円だった。

ここから、「うめ丸」までは、5キロぐらいだったので、高速を降りてからはすぐに見つかったが、インターネットで見たときには、旅館なのかなと思ったが、丘の上にある旅館型のホテルだった。入り口の前まで車で行き、そこに車を止めると、ホテルの係りの人が出てきて、出迎えてくれたので、車イスにみんなで力を合わせて、乗せてもらって、入り口には2段ほど段差があったが、横にスロープ周り車イスでの対応もバッチリだ。ホテルに着いて時間がちょうど12時半で、食事をする前に、先に父と母がお風呂に入るといったので、僕は土産物屋売り場で、待っていることにしました。お風呂には、大きな湯船とサウナがあり、女湯の方にはジャクジーもあって、お湯がヌルヌルしている温泉だといっていた。土産物売り場は、小さなところで、あまりいい土産物が置いていなかったが、近くの畑でとれたタマネギやレタス、キャベツ、サツマイモなどが、凄く安い値段で売っていたので、お土産にするにはこれがいいなと考えていた。ずっと待っているのは退屈なので、係員にいってアワビの絵を描きたいので、写真を撮って惜しいと頼んだところ、ホテルのデジタルカメラで写して来てくれることになった。30分ぐらいたって、父と母が温泉からあがって来たので、部屋に案内してもらうことにした。

僕らの頼んだ部屋は、ホテルにひとつしかない板張りでテーブルの部屋で、車イスでは入りやすかったが、テーブルの高さが合わず、結局、家から持っていった車イスにつけるテーブルの上で食べることにした。部屋の大きな窓からは瀬戸大橋が見えていて、すごくいい眺めだった。食事は、1人5,000円の鯛のお造りコースをとったのだが、まずは、つけ出しに鯛の皮の唐揚げと、アワビの甘辛く炊いた中華風煮込み、タコの酢の物が付いてきて、鯛の皮はパリパリしているし、アワビの中華風煮込みは、量は少なかったが、甘くトロ味のついたタレが、アワビの食感とマッチしていて、なかなか美味しかった。タコの酢の物はタコが凄くコリコリしていて、ワカメも歯ごたえがあり、酢の加減も丁度良くて、こちらも美味しかったです。この後3人で1匹の鯛の活き造りは、すごく新鮮で、鯛の身をとろうとしたら、口を開けて暴れ出し、お造りがばらばらになってしまったぐらい新鮮な物でした。お造りの方は、味がコリコリして甘みもあって、さすが新鮮な鯛で美味しいなと思います。次は、3人で1匹の鯛の宝楽焼きで、瀬戸物の皿の上に石を敷きつめていて、その上に昆布と、松葉を敷いて、蒸し焼きにしてあり、昆布と松葉の香りが凄くしていて、身も柔らかく、脂がのっていて、これが1番美味しかったと思います。この後は車エビの天ぷらと野菜の天ぷらが出てきたが、車エビの天ぷらは、すごく大きくて、サクッと揚がっていて、味がプリプリなので美味しかったし、野菜の方は、なすびとサツマイモ、シシトウなどを揚げていたが、基本的になすびはあまり好きではないのに、割と普通に食べれたので良かったです。次は、鯛の活き造りの半身が残っていたので、お造りとして持ってきましたが、やはり先に食べた方が美味しかったと思います。次は、活き造りにしていた鯛のアラでアラ炊きを持ってきましたが、こちらの方はあまり身がついていなかったが、甘辛く煮付けられていてこれもなかなかの味だ。それに付け合わせについていたゴボウとワカメが、よく味しみていて、こちらの方もなかなか美味しかったです。最後は、鯛の身が入ったおすましとデザートのスイカだったが、おすましの方は、カボスが入っていて、味付けの出汁があまり良く出来ていなかったのこれらまずかった。スイカはこの時期にしては珍しいが、甘みはもう一つだなと思いました。全部食べ終わると、お腹がいっぱいになりましたが、これで1人5,000ならまあまあ満足だなと思います。

帰りに、土産物売り場で見つけていた近くの畑でとれたばかりのタマネギや、レタス、キャベツ、サツマイモなどを近所のお土産に買って帰り、結局3時前まで、ここにいて、結構時間がかかったなと思います。ここから1キロ先ぐらいに、丸山漁港直営の、魚彩館という土産物売り場があるので、寄って帰ることにしたのですが、車で走るとすぐに見つかったのだが、僕は車から降ろしてもらうのが大変なので車の中で待っていましたが、魚彩館の中はあまりたいしたことないなといっていた。帰り際に、この近くで、魚八水産というたくさんのいけすがある土産物屋を見つけたのでそこで、伊勢エビやアワビ、アサリ、タコ、ワカメを買って帰ったのですが、帰ってからすぐに、伊勢エビは半身に割って、上にマヨネーズをぬってオーブンで焼いて食べましたが、身がむちゃくちゃプリプリしていて凄く美味しかったです。アワビは、ステーキにして食べたが、こちらもコリコリしていて、美味しかったです。次の日にアサリは食べたのですが、普通はアサリの倍ぐらいの大きさで、ハマグリぐらいの大きさがあり、炒めて食べましたが、こちらもなかなか美味しかったです。タコは、酢の物とマヨネーズ炒めをして食べましたが、酢の物の方は身がプリプリしていたので、酢が中までしみていなくて、味の方はまあまあだったのだが、マヨネーズ炒めの方は、身がコリコリしていて、噛み切れないぐらいで、味も良くしみていてむちゃくちゃ美味しかったです。

結局ここでお土産物をたくさん買ったので、高速道路の淡路パーキングエリアで、車イスに、下ろして土産物などを見せてくれると言っていたのだが、何も買うものが無いので、車の中で待っていたら、アイスを買ってきてくれたのですが、淡路のしぼりたての牛乳を使ったアイスだったので、味が濃すぎて僕には合わないなあと思いました。ここから先は、どこにも寄らずに帰ったのだのですが、高速の料金所で、高速の割引券を出すと、障害者手帳を見せるように言われ、顔を確認するといったのだが、すぐには出せなかったので、代わりに駐車券の方を見せたら、これではダメだと怒りだし、仕方がないのでカバンの中から障害者手帳だそうとしたら、時間がかかり過ぎていたので、今日だけは許してくれると言っていたが、係員の対応はあまり良くなかったが、結局高速代は行きしなよりも100円安かったので、すこし得した気分だ。結局家には6時半ぐらいに着いたのが、なかなか満足できるドライブだったと思います。


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