頸損だより2003春(No.85)

星ヶ丘病院ミニ・フォーラム 「住宅改修」


2/1(土)星ヶ丘厚生年金病院にて大阪頸損主催のミニ・フォーラムが開かれました。今回のテーマは「住宅改修」。現在入院中の患者さんにとって、退院後「もとの自宅でどうやって生活できるんだろう?」「玄関はどれくらいの段差があったっけ?」「風呂場はどうなってたっけ?」「ベッドへの乗り移りは?・・・」など不安も多いだろうということで当テーマが選ばれました。当日は、バリアフリー住宅の設計士の視点から(有)サニープレイス岡村氏にお話していただき、その後頸損当事者の視点から当会編集部長松崎氏に自宅の改造点などのお話、そして患者さんやご家族の方、病院スタッフの方と少しディスカッションが行われました。

岡村氏からは、ご自身が手がけられた障害当事者宅の住宅改修のポイントを玄関、トイレ、洗面、風呂場、寝室、台所など場所ごとの写真をプロジェクターを使用しわかり易く説明していただけました。

松崎氏からは「重度であればあるほどあまり改造されてなくても問題ないケースがある」「その場合、家族や介助する側が介助しやすい改造がポイントになる」など、当事者ならではの生の声が聞かれたミニ・フォーラムでした。

最近、入院期間がとみに短くなり、受傷された患者さん方が退院されたあと、我々と同じように障害を持ち、同じ悩みや経験を通過している当事者同士のセルフヘルプグループ(頸損連など)に巡り会うまでに非常に時間がかかってしまうなどの事もあり、我々側から患者さんの居る病院のほうへ出かけていき、我々の存在を入院中から知っておいてもらえるよう、今回のような活動を続けています。今年も何回か開催したいと思いますので、興味のあるテーマに皆さんでご参加下さい。

■以上(鳥屋)
注 写真は省略しました。

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