頸損だより2003春(No.85)

兵庫頸損連絡会設立準備室だより

〜生活をみつめるチャンス〜

兵庫頸損連絡会設立準備室
代表 三戸呂克美

待ちにまった2003年も始まりました。我々重度の障害をもつ者にとって大きく変わると思われる年でもあり、自分の生活をみつめるチャンスでもあります。

4月1日から支援費制度が導入されます。何がどのように変わるのか今は未知の世界と言わざるをえません。しかし、一歩ずつ動いているのは確かです。その動きが、春の足音と一緒に今までの生活が逃げて行く足音であってはならない事を祈りたいものです。

さて、地方自治体の合併が全国あちこちで進められています。合併には賛否両論ありますが、広域な事業が出来るメリットを求めているのが大きな目的でしょう。

兵庫頸損連絡会はこの春設立を目指して動いています。そもそも、頸損連絡会は各地域に根差した当事者の会として、より身近な情報交換とお互いの生活向上を求めて組織作りを実現するように動いてきました。

行政と違って活動エリアを狭くする事は、きめ細かな身近な真の情報を得ることが目的の一つであり、大局的な情報は全国ネットをカバーする事で得る事が出来るようになりました。

新しく会を設立したからといって障害者運動もそれに伴う活動も基本的には変わりません。が、我々を取り巻く情勢は変化しています。その変化の陰には今までに多くの先輩達が自分の身を犠牲にしてまでも一つずつ目標を勝ち取ってきた歴史が有ります。我々は先輩達が築き上げた道をさらに延ばすよう邁進して行かなければなりません。兵庫頸損連絡会は遅咲きの会となりましたが全国先輩達の会に少しでも追いつけるよう努力したいと思います。

メーリングリスト参加のご案内

兵庫の活動を盛り上げてみようと思う方、兵庫独自の情報がほしいと思う方、面白そうやから覗いてみようと思う方は、是非参加してください。参加を希望される方は坂上(saka-ue@jttk.zaq.ne.jp)までメールをください。上記アドレスにメールを送信することでメンバーとして登録させていただきます。

私の一言

急がば回れの実践編を!!

1月に行なった大阪頚損連絡会の新年会の帰りの出来事です。乗り換えでJR明石駅でエレベータに乗るためドアの前で待っていました。ちなみに明石駅に設置されているエレベータは車いすが1台しか乗れません。エレベータが下りてきてドアが開き乗り込みました。先に乗り込んだ中年のおばさんがドアを閉めずに誰かを待っていました。その時、改札の方から『待ってー!』という声とともに3人の同じようなおばさんが乗り込んできました。そのエレベータは改札階からホームに上がるだけのものです。待っている時間で一往復は出来ます。結局無理に乗り込んだおばさんたちはホームで先に降りられず『お先に−!』と言って出る私の車いすのキャスターに足を踏まれたといってかなりご立腹の状態でした。困ったのは介助をしてくれていた駅員さんでした。

文責・三戸呂克美

【会員募集のご案内です】

私たちは頸髄損傷者(略して:「頸損」と言います)です。日々の生活に不安を感じることなく安心して暮らせるように情報発信、情報交換、問題解決などの拠点として兵庫県にも頸髄損傷者連絡会(略して:「頸損連絡会」と言います)を設立します。今そのための準備を進めています。

頸損連絡会とは、頸損者の生活を明るく豊かにする目的で、東京に本部を置き全国頸髄損傷者連絡会が結成されました。各都道府県に連絡会が設立されていますが、近畿圏では、大阪、京都にそれぞれ連絡会があり、全国頸損連絡会の支部として独立した活動を行っております。兵庫県には連絡会が無く会員は大阪頸損連絡会に所属する形になっています。しかし、頸損者を取り巻く社会環境を改善するためには、各地域での活動が必須となります。特に、兵庫県はエリアが広く、行政サービスもまちまちで格差がありすぎるのが現状です。

そのような現状を踏まえて自分自身に何ができるかを考え日々の生活を明るく楽しく暮らしてみませんか。

現在、頸損のことで困っておられる方、興味がある方、ボランティアで協力してあげようと思われる方は下記連絡先までご連絡ください。

兵庫頸損連絡会設立準備室住所

〒674−0068

明石市大久保町ゆりのき通2丁目3-5-1-205

三戸呂克美

TEL 078−934−6450    携帯 090−6912−5451

E-mail:k-mitoro@nifty.com


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