頸損だより2003夏(No.86)

『無年金活動の報告と予定』


無年金障害者問題については、現在、裁判による解決と議員立法による解決の両面で運動をしています。裁判のほうは全国8地方裁判所で行なわれており、原告側被告側双方の準備書面が出揃い、早いところでは証人及び原告尋問まで進んでいます。

訴訟論点は、社会保険方式=保険理論であるから未加入者には払えないということ、学生を被保険者としなかったこと(理由(1)学生には保険料の拠出能力がない、(2)卒業後は被用者年金に加入する、(3)保険料が掛け捨てになる)、任意加入制度の広報が、昭和34年以降の大阪市の広報誌を悉皆調査した結果に基づき、専業主婦については記載があったが、学生等については不十分であったということなどです。

これらのことについて、私保険との違い、制度発足時から無年金障害者の発生が予見可能であったこと、周知徹底義務の法的根拠などを主張し、証人、個々の原告について弁論をしていく予定です。


  1. 学生無年金障害者訴訟 第8回弁論
    日時:
    5月23日(金曜) 午前10:30〜11:00
    場所:
    大阪地方裁判所 2F 202号法廷(大法廷)
    (最寄駅)地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅より8分、JR大阪駅より15分
  2. 学生無年金障害者訴訟2周年記念行事
    日時: 7月13日(日曜) 14:30〜17:00
    場所:
    大阪NPOプラザホール www.onp.or.jp/
    大阪市福島区吉野4−29−20
    TEL/06−6465−8390
    内容:
    第一部
    黒岩宇洋参議院議員の国会報告
    (無年金障害者問題を考える議員連盟 事務局長)
    第二部
    ブックレット「年金がない!?」出版記念パーティー
(備考)
ボランティア及び、皆さんのお知り会いの方で、20歳以上の学生等の方は、国民年金を納付されている、または猶予、免除手続きを取られているかどうか確かめて下さい。
(老齢年金の不支給、無年金者になる可能性がありますので、ご注意を!)
【問合せ】
谷川信之 danbo525@ybb.ne.jp

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