みなさんは「青春」といえば何が真っ先に頭に浮かびますか？ 恋人と初めて手をつないだあの日、朝から晩まで汗水垂らして部活に打ち込んでいたあの日、失恋して泣いたあの日、真っ暗な夜に遊歩道で肝試しをしたあの日、真夏に線香花火をしながら語り合ったあの日、席替えをするたびにドキドキしていたあの日…。それとも、夜の校舎窓ガラス壊してまわったあの日？（笑）。人それぞれ「青春」の想い出は違うと思いますが、青春はいつまでも忘れられない懐かしい想い出であると同時に、いつまでも青春気分でいたいと思うのは僕だけでしょうか？
映画「ウォーターボーイズ」は男子校に赴任してきた美人の女性教師が廃部寸前の水泳部の顧問になったことで入部希望者が殺到するんですが、彼女が指導するのはシンクロナイズドスイミングだったことで、引くに引けなくなった部員たちが文化祭でシンクロの演技を披露するために猛特訓に励む…という青春コメディなんですが、男のシンクロなんてスネ毛ボーボーで気持ち悪いと思うなかれ。これが実にカッコいいんだ。女性のシンクロにはない男ならではのダイナミックさ、鍛え上げられた筋肉の美しさがあって、クライマックスの文化祭でのシンクロ発表会のシーンなんて圧巻。言葉が出ないほど素晴らしかったもん。スタンディングオベーションをしたいくらい。爽やかで清々しい青春の躍動感に熱かった自分の青春時代が重なって、僕も彼ら"ウォーターボーイズ"の仲間として、シンクロメンバーの一人になりたいと思っちゃうほど。
高校生活最後の夏休みを描いた青春映画だから、スカッとした青空の下、アクロバティックに踊る日焼けしたウォーターボーイズにはじける白い水しぶき。見終わった後、爽快感があって気持ちがいいし、きっと青春を思い出すでしょう。思わず海パンになってシンクロがやりたくなりますよ。シンクロ、チャチャチャ！ってね。シンクロで使用する音楽もノリノリで、ベンチャーズとかフィンガー５の「学園天国」とかＰｕｆｆｙの「愛のしるし」とか、馴染みのある曲が彼らの演技にピッタリとハマってるし、「伊勢佐木町ブルース」なんて反則、面白すぎるもん。いやー、久しぶりに涙が出るほど可笑しくて笑った作品です。
部員がたった一人となって廃部寸前の男子校水泳部に美人の新米教師がやって来た。彼女目当ての男子がどっと入部するが、しかし、彼女が教えるのは競泳ではなくシンクロナイズドスイミングだった！？埼玉県の高校での実話をモチーフにした青春コメディです。（ビデオレンタル中）