頸損だより2004夏(No.90)

巻頭言

負けず嫌い

〜真の強さとは〜

松崎有己

あなたは、自分を強い人だと思いますか?私はなぜかここ数年で、自分の弱いところを(特に親しい人に)見られたり、他人には悟られていなくても自分自身が自分に負けてしまったと感じることが我慢できないというか許せないような、そんな負けず嫌いな性格になってきているような気がします。以前までの自分は、むしろ甘えたな性格ですぐに弱音を吐いたり、愚痴や不平不満を口にすることが多かったので、いい風に変わってきているとは思うのですが、一方で無理をしているかもしれないなと思うこともしばしばあります。

先日、このことを友人に話したところ、「強い人は、時には自分の弱さもさらけ出せる人、周りの支えがあってこそ本当に強い自分になれる」と言われました。どんなに頑張って、なんでも一人でこなしている気になっていても、やはり周囲の協力があるからこそ、物事が順調に進んでいくのであって、強がりばかりで過度なストレスを感じながら抱え込んでしまうのはよくないですしそれは本当の意味での強さではないのでしょう。  最近になってこの負けず嫌いの性格が出てきたことに、気が強く体育会系だった母親に似てきたのかなあとうれしいような変な感覚を感じながらも、ほどほどにしておこうと思っています。


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