頸損だより2004冬(No.92)

巻頭言

充実した時間?

〜今年はどんな年でしたか?〜

松崎有己

街角にはクリスマスツリーが飾られ、今年もまた一年が過ぎようとしています。毎年どんどん時間が経つのが早くなっていくのを強く感じます。年をとるとみんなそうなるのだそうですがとても不思議な感じがします。いつもと違うことというか、新しい事を始めたり、新しい出会いがあったりすると余計にその速度は加速するようです。

私の場合、今年は何度か人前で話す機会がありました。それほどそのことが得意な訳ではないのですが、自分に対する挑戦というか与えられた機会を無駄にしたくはないと思い、快く引き受けさせていただきました。一時間以上話すとなるとやはりそれなりに準備が必要になります。話す内容さえしっかり決まっていれば戸惑うことなく話し続けることはできます。むしろ時間が足りなくなってしまうこともあるくらいです。ただ、自分の思っていること、相手に伝えたいことをうまく言葉にし表現していくことはなかなか大変なことです。さらにそこに笑いを加えるとなるともっと難しくなってきます。(学校の先生って毎日あんなふうに話しているのかと思うとあらためてすごいなと感心します)まだまだ反省すべき点はいっぱいありますが、自分なりになんとかやり遂げることができた満足感はあります。次につなげるステップになりましたし、準備の間も含め「充実した時間」を過ごせてとてもよかったと思っています。

今年は皆さんにとってどのような一年だったでしょうか?人生の荒波をうまく乗り切れましたか?何かをやり遂げた充実感はありますか?いま一度、今年一年を振り返ってみてください。そしてまた、新しい年を元気な気持ちで迎えられることを願います。


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