頸損だより2005春(No.93)

兵庫頸損連絡会だより

〜全国大会迫る〜


来る、5月7日(土)〜8日(日)にかけて全国頸損連絡会の全国大会が神戸市垂水区にあるシーサイドホテル「舞子ビラ神戸」で開催されます。開催会場となる「舞子ビラ神戸」はJR「舞子駅」、山陽電車「舞子公園駅」下車7分の高台にあり、目の前には明石大橋がドーンと見える絶景のロケーションです。今回開催ホストとなる兵庫頸損連絡会は発足2年目を記念した記念事業でもあります。現在、兵庫のメンバーを中心に実行委員会を組織して準備を進めています。

全国大会は、年に一度全国頸損連絡会に所属する各支部が持ち回りで行っています。今回で32回目を迎えました。昨年は東京支部が、一昨年は大阪支部が開催しました。

全国大会では頸損に関する問題点の解決に向けての話し合いや、障害を広角的にみた現社会の情勢の中の問題点なども解決に向けて話し合います。一個人、一人間としての尊厳を失わないことの重要さとそれらを崩すことなく生きるといったことがベースとなる集まりであります。また、毎日の生活に不安を感じることなく安心して楽しい在宅生活がおくれるようにと情報交換の場でもあります。

今大会は、「在宅重度障害者と当事者組織のあり方を検証する」をテーマにし大会内容は、各方面で当事者組織を作り活躍されている方をパネリストに招き講演を聴きます。また各支部が取り組んでいる問題や得意とする活動を支部代表が発表します。そして京都大会に次ぐ二回目となる国際交流を今回、韓国からの参加者を招いて韓国の頸損者の状況、これからの課題などを話し合い交流を通して我が国の現状を検証します。

皆さんの参加をお待ちしています。特に、これから在宅生活や自立した一人暮らしを始めようとされる方にはぜひ参加されて情報交換されることをお勧めします。また、家族の皆さんも毎日の生活を他の頸損者はどのようにしているのか興味もあることでしょう。家を離れ違った雰囲気の中での会話も不安をなくし安心感に浸れることでしょう。会場での移動などのケアは待機してるボランティアがお手伝いできますのでご安心ください。お手元にお届けしました大会案内をご覧下さい。同封の葉書に必要事項をお書きになり4月10日必着で返信ください。ご都合で不参加の方は表面の委任状に必ず署名と押印をお願いします。参加してよかったと言ってもらえる大会になるよう実行委員会メンバー頑張っています。多くの皆さんの参加お待ちしています。

(文責:三戸呂克美)

2,16大行動に参加して

三戸呂克美

2月16日(水)天気は雨。昨日から吹く風に外気温はぐんぐん下がる。東京では先発隊が政府との交渉に入ったと大阪の鳥屋事務局長よりメールが入る。厚労省前に座り込んでの交渉団支援行動だ。寒さを通り越して冷たい中毛布に包まり抗議行動である。今、我々重度障害者が置かれている立場は微妙だ。支援費制度ができて重度障害者の自立した生活がやっと陽の目をみるにいたったと思った。しかし、国は予算が不足すると言って制度の改革に出た。その改革とはサービス使用料を自己負担させるというものである。障害基礎年金から払うのだがどんなに生活費を削ってもサービス使用料金自己負担分は払えないかもしれない。払えないということはサービスが使えないのである。サービスが使えないってどういうことと思われてるあなたにそっと教えましょう。それは、以前の生活に戻ること、イエイエそれ以上に悪くなるのです。昨年「介護保険に統合されたらどうなるの?」といった勉強会を開きました。自己負担が何万円と試算されたのを覚えておられるでしょう。あれが現実になろうとしているのです。今回の大行動もそんなことにはさせないぞ、といった抗議行動の一つです。

昨年10月に行われた大行動、11月3日にも大阪で動きました。今回の氷雨が降り続く東京の空はどうも我々の行動に歓迎の仕方を間違っている。いくら障害者が水分補給しなければならない身体だといっても限度があるやろ。熱がこもるのは夏場やちゅうのに。冷たい風まで吹いてたなあ。しかし、2000人規模の雨中行軍は道行く人には大きく訴えられた。自分の生活を守るのは自分だ、といった気持ちは持ち続けなあかん、と姫路の田村さんは酸素を吸入しながらの行動である。正に命がけだ。宮野さんは寒さのせいかチンコントロールの動きが鈍っているように見える。議員会館前で民主党、社民党、共産党の先生方がカッパを来て出迎えてくれるが道端での訴えはどのように映っただろう。その後は日比谷公園までの間流れ解散となった。

我々は厚労省玄関で雨具をとき一路東京駅に向った。今回の大行動で国会内では成果ありとの情報も流れている。しかし、油断は禁物、今後の政府の動きに注目だ。

以上、東京大行動の報告です。


<兵庫頸損連絡会活動報告>

1月26日

高槻市聖ヨハネ学園より電動車いす交付の件で問い合わせあり(無事交付されたとの返事)

2月8日

国立明石工業高等専門学校より福祉機器について問い合わせあり(福祉のまちづくり工学研究所を紹介)

2月16日

東京大行動参加


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