| ・ | 提訴：2001（平成13）年7月5日 |
| ・ | 地方裁判所（札幌・盛岡・新潟・東京・京都・大阪・岡山・広島・福岡） |
| ・ | 勝訴： | 東京地裁（2004/3/24） | 違憲判決 | |
| 新潟地裁（2004/10/28） | 違憲判決 | |||
| 広島地裁（2005/3/3） | 違憲判決 | |||
| 福岡地裁（2005/4/22） | 国側の控訴断念より判決確定 |
違憲判決は、昭和60年国民年金法改正時、障害福祉年金から障害基礎年金に改正された。この時点において、受給障害者（国民年金未加入にかかわらず月額66,000～83,000円が支給されている）と不受給障害者（支給額ゼロ＝無年金障害者）の間にできた差異は明らかに不当であり、何も施してこなかったのは立法不作為にあたり、日本国憲法14条（平等権）に反する。
| ・ | 不当判決： | 東京高裁（東京地裁：身障者原告） | 2005/3/25 | |
| 京都地裁 | 2005/5/18 | |||
| 札幌地裁 | 2005/7/4 | |||
| 岡山地裁 | 2005/8/23 |
上記の不当判決は、学生無年金障害者は法のはざまにあった立場であり救済が望ましいものの、社会保障立法に際しての国会の立法裁量を逸脱するものではなく違憲とまではいえない。その後、違憲状態が生じたとしても、どのような救済策を取るかは立法府に広範な裁量が認められるべきで、その範囲を逸脱していないとして、原告の請求を全面的に斥けた不当なものである。
岡山地裁判決では、平成１６年１２月に特定障害者給付金という救済立法がなされたことにつき、救済措置が遅すぎて違法であるとは言えないという判断もしている。
これらの判決は、原告に過度の自己責任を押し付けたものであり、20年以上の長期にわたって、学生無年金障害者を放置してきた国の無為無策を追認した著しく不当な判決である。
しかしながら、20歳未満で障害を負った学生は加入、未加入にかかわらず月額66,000～83,000円（昭和60年改正国民年金法）の障害基礎年金が認められ、20歳以上で障害者となった未加入学生への支給はゼロという差別は歴然として残されたままである。
| ・ | 判決予定： | 東京地裁（原告：精神障害者） 2005/10/27 |
| 大阪地裁（原告：身体障害者９名、精神障害者２名）期日未定 |
学生無年金障害者裁判の判決が全国9地裁で7件あり、東京、新潟、広島の３地裁は違憲としたが、東京高裁は今年3月、立法の幅広い裁量を認めて合憲と判断し、京都、札幌、岡山で敗訴した。
このように司法判断が分かれ、上記２ヶ所の地裁判決、特に大阪地裁での判決は最も重要なもので、この訴訟の命運を決定付けるとものとして“勝訴判決”
を勝ち取るよう皆さまのご支援をお願いします。
政府（厚生労働省）がなすべき対応は、長い間将来に深刻な不安を抱き、社会的自立に困難を強いられてきた学生無年金障害者原告らをさらに苦しめ続けることではなく、３件もの違憲判断が下されたことを重く受け止めて、過去の誤りを率直に認め、不支給処分の取消を前提とした根本的な解決を早急に行うことです。
今後とも粘り強く、国会、厚生労働省に働きかけていくつもりですので、ご支援ご協力をお願いします。
４年間にわたる学生無年金障害者訴訟の大阪地裁での判決が、今秋に言い渡されます。無年金障害者運動の原点である大阪訴訟では原告１１名を擁し、全国９地裁の集約となる最重要の裁判であると位置づけて、原告団、弁護団、支援団体（学生無年金障害者の年金支給を実現する関西の会）は、一致団結して裁判闘争を行なってまいりました。
ぜひとも、多くの方に傍聴に来ていただき、原告ならびに弁護団を激励し、〝勝訴！〟の判決を得たいと切に願っています。皆さま方の熱意満々の後押し支援を、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。
| ※ | 判決期日は、いまだ裁判所側より発表されていません。期日が示され次第、大阪頚髄損傷者連絡会メーリングリストに流しますと共に、支援団体よりＦＡＸ、ハガキ等で連絡致します。 |
| ※ | 勝訴判決なら、原告と弁護団は控訴断念要請のため、東京行動（厚生労働省、国会、議員への折衝）を行なう予定です。 皆さまには、控訴断念要請行動について、ＦＡＸ送付（首相、厚生労働大臣、法務大臣、厚生労働委員）をお願いしますともに、カンパの支援をよろしくお願い致します。 |
| ※ | 場所は、大阪地方裁判所 ２０２号大法廷 （最寄駅）地下鉄「淀屋橋駅」・「南森町駅」より８分 ＪＲ大阪駅より１５分 |
重度の障害を負いながら障害基礎年金を受給することができない障害者の人達がいます。どうしてこういうことが起きたのか、当事者の体験談とともに年金について、無年金について判りやすく解説してあります。
学生無年金障害者の年金支給を実現する関西の会