頸損だより2005冬(No.96) 2005年12月24日発送

巻頭言

サンタクロースは来ましたか?

〜生活の中のゆとり〜

松崎有己

皆さんクリスマスはどのように過ごされましたでしょうか?街はイルミネーションで彩られサンタクロース姿の店員なども見受けられましたね。クリスマスにキリスト教徒でもない多くの日本人がお祭り騒ぎをするというのも変な話ですがその話はともかくとして、私も子供の頃から毎年クリスマスにはケーキを食べていましたし、窓際におもちゃ屋のチラシの切り抜きを置いておくといつの間にかそれはなくなっていて「サンタクロース」が来てくれました。

クリスマスというイベントがこれほどまでに日本に定着したのには、やはりサンタクロースの存在が大きいでしょう。商業的な意味合いもあるでしょうが、存在があやふやな?神秘的なモノに人々は惹かれます。決して目には見えない存在。けれども枕元にはプレゼント。こんなにも不思議な出来事とユニークかつ神秘的なキャラクターは他にないでしょう。日本ではあまり知られていませんが、実は「ブラックサンタ」というのも存在しているようで悪い子のところにはこいつがやってきて、靴下の中にプレゼントではなく豚などの内臓(コワッ〜)や暖炉の炭などを入れていくそうです。(いかにも西洋的。しかしホントに来られたら相当へこむでしょうね(>_<))

私がサンタクロースの存在を信じていたのはいつ頃までだったのかは忘れましたが、サンタ=父親だということを知るようになってからも、母親は私が気付いている事を知りながら「今年は悪い子だったしサンタは来ないかもしれないよ」などと言ったりして家族みんなでクリスマスごっこを楽しんでいました。(幸いブラックサンタは来ませんでした。ホッ)しかしそれも小学生の間だけでいつしか私の元にサンタが訪れることはなくなってしまいました。

よくよく考えてみるとばかばかしくもあるのですが(それを言っちゃあおしまいョ)しかしこんな遊び心をもっともっと生活の中に取り入れていけたなら、忙しくぎすぎすした生活にもゆとりが感じられ、耳を覆いたくなるようなニュースも少しは減るように思います。ただ、毎月のようにクリスマスがあったりしたらサンタさんは破産してしまいそうですが(^_^;)あとブラックサンタは絶対にイヤですね。

では来年もよいお年を!


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