頸損だより2006秋(No.99) 2006年9月30日発送

兵庫頸損連絡会だより

〜 公開市民講座開催に燃える 〜


去る、6月3日、4日に行なわれた全国総会・神奈川大会に於いて兵庫頸損連絡会から本部役員3名が選ばれた。会長に三戸呂克美、副会長に坂上正司、事務局長補佐に宮野秀樹がそれぞれ就任する事になった。支部活動に加えて本部の活動が増え忙しくなるのは間違いない。しかし、支部活動も今まで以上に力を入れて進めて行く覚悟である。会員の皆さんのご協力をよろしくお願いしたい。

さて、来年6月のことだが、兵庫頸損連絡会が初めての公開市民講座を開く企画を進めている。講座は、過去何度か開かれているテーマ「人工呼吸器…」であるが我が国ではまだまだ知られざる世界と言っても過言でない。人工呼吸器をつけて在宅生活をされている方、またそのご家族、関係者には是非参加をして欲しい内容となる予定だ。我々の仲間にも人工呼吸器をつけて生活している方がいる。よく交流をもつ「バクバクの会」もある。人工呼吸器をつけていても制約の条件が無く、日常生活や社会生活が普通に営むことができるようになることが我々の目指す所ではないだろうか。この講座の詳細は追ってお知らせします。皆さんの参加をお待ちしています。また、実行準備にお手伝い願える方、カンパなどの賛助者も募集しています。

講座についてのお問い合わせは下記事務局まで。


● お問合せ先 ●
〒674-0068 兵庫県明石市大久保町ゆりのき通2丁目3―5―1―205 (三戸呂 方)
兵庫頸損連絡会事務局(/Fax:078−934−6450)
e-mail:hkeison@yahoo.co.jp
HP:http://hkeison.hp.infoseek.co.jp/
ボランタリープラザ : http://www.hyogo-vplaza.jp/

ところで皆さん、自立支援法が始まってから生活に変化は出ていませんか?自己負担が発生している人は生活を切り詰めていることでしょう。外出の回数も減り、食材も変わり、電話の使用も安否確認のみにしているとか。移動に車しか使えない人にとってガソリンの値上げはもろに生活に直撃だ。今まで障害者や高齢者にとって良かった制度が軒並み無くなりつつある。各種税金の報奨金制度の廃止(全額前払いすることで割引になる)、病院外来受診時の一部自己負担、自立支援法の自己負担など出費が増えるばかりだ。年金の減額もいわば出費だ。10月から制度が事実上本格化する。障害程度の区分判定に調査員が各家庭を訪問している。100項目程度の調査で人の命までも左右することがつかめるのだろうか疑問だ。一般社会では定年を過ぎている私に就労支援の事を聞く。働きたい、少しでも収入が増えるのなら。しかし、現実を見れば、仕事ある?そのときのチェックは就労意欲無しとでも付いたのだろうか。いや、いや、そんな無責任な調査員は全国どこを探してもいないと信ずる。

何も無い所からひとつの制度が出来、改定され付け加えられして現状にあったものになる。それが本来の法治国家だろう。塩川さんが言いました。はなれですき焼き食ってるのに母屋ではお茶漬け食ってると。しかし、お茶漬けも食えず一日一食のおかゆを食ってるのが我々だ。裏金の処分に困り燃やしたり捨てたりした役所の人。もう、ええかげんにしてください。早く、急いで原点に戻ろう。日本という国に。

(文責:三戸呂克美)

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