頸損だより2007秋(No.103) 2007年9月29日発送

「電車に乗るときには 2日前までに連絡を!」
って言われたら あなたならどうします?


環状線など毎日乗る電車で〔乗車2日前までの連絡を〕〔近隣の駅の利用を案内する場合も〕 が強調されたポスターが貼られました。(現在は回収済み)  これは障害者への人権侵害では!?


問題のポスターは最初、6月に環状線の桜ノ宮駅で発見。JR西日本によると6月初旬より掲示が始まったそうですが、環状線の駅でもポスターのある駅、ない駅がありました。ポスターには以下のような言葉が書いてありました。


「お身体の不自由なお客さまへ  駅係員に声をおかけください。お手伝いいたします」

そして車いすと視覚障害者のイラストがあり、その下に以下の言葉。

「※混雑状況や時間帯により、お待ちいただくことや近隣の駅のご利用をご案内させていただく場合もございます。」

なお、スムーズにお手伝いさせていただくため、〔乗車2日前まで〕にご連絡をお願いします。」

さらに「くわしくはご利用おでかけネット(URL)をご覧下さい。

介助に関するご連絡・お問い合わせ先TEL:0570-00-8989(固定電話からは市内通話料でご利用可)

受付時間:8:00〜20:00」とあります。


ポスターは調べてみると西九条、弁天町、芦原橋、天満、東部市場前、我孫子町、さらに川西池田やさくら夙川駅などあちこちにありました。もちろん「駅員に声をかけて下さい」は良いし、実際にみんなも必要なら声をかけています。車いすだと電車の乗り降りの時にホームと電車との段差や隙間があるため駅員に渡し板(渡り板、商品名はデクパック)を持ってきてもらうことが今では当たり前になっています。介護者のいない視覚障害者なら駅員に声をかけて手引きをしてもらいます。しかしその下にわざわざ「2日前までの連絡」が強調されています。しかもよく見ると「混雑状況や時間帯により・・・近隣の駅のご利用をご案内」とあります。エレベーターなどのバリアフリー設備がないからではなく時間帯によっては隣の駅に行けって言うのか・・・。昔も今も大阪では事前連絡無しで駅に行き、普通に電車に乗り降りしています。これはJRも他の私鉄も地下鉄もなのです。確かに下車駅との連絡は結構大変そうで下車する時に駅員が来てなかったり、ということは時々あります。しかし、だからと言って毎日乗るような普通の電車に2日前の連絡って何なのでしょう?


その後の駅員とのやりとりで、このポスターは4月29日に桃谷駅で起きた視覚障害者夫婦(全盲の夫と弱視の妻の2人)のホームらかの転落事故がきっかけだったことがわかりました。ポスターの内容はJR西日本のホームページのJRおでかけネットでも掲載されています。もともと2日前の事前連絡を原則とすること自体が問題ですが、ホームページを見る人は少ないし、それほど気にしないでしょう。例えばホームページには「電動車いすのご利用のお客様は、低速(時速2km以下)で、十分な注意のもと安全な運転をお願いいたします。」なんて書いてありますが、時速2キロ以下なんて現実には遅すぎて無理です。ポスターで改めて強調することは駅を利用する障害者だけでなく家族、関係者、一般の人に「障害者が利用することは特別な配慮が必要で、2日前に連絡するのが必要なのだ」という誤った認識を植え付けてしまいます。実際に関東や関西などで事前連絡しないで普通に乗車している障害者を見てびっくりしたという「地方」の障害者が今でもいるのです。新幹線や特急や駅などケースによっては事前の連絡はできればした方が良いとは言えますが、環状線など日常的に使う路線で2日前連絡が原則だとされるのは実際には障害者の当たり前の移動権を侵害していると言えます。また近隣の駅の案内に関してもここではバリアフリー設備の有無でなく時間帯によるとされています。駅によっては早朝深夜など駅員がいない場合があるのかもしれませんが、それは個別に対応すれば良いことで、ポスターでそれが一般的であるかのような誤解を与えています。


桃谷駅事故との関連では被害者は確かに駅員に声をかけなかったケースですが、本来は駅の安全対策の欠如であり、このポスターではむしろ「事前に駅員に声をかけなかった方が悪い」との言い訳になっているようにも見受けられます。本当にこうした事故が起こらないようにと願うのならホームの駅員配置やホームゲートなどの転落防止策を具体的に検討すべきです。なぜ弱視者に見えにくい色のポスターにしているのかも分からないし、2日前連絡を強調をすれば実際には声をかけずらくなります。


調べてみると他のJRのホームページでも2日前の連絡を掲載しているようです。共通しているのはJR西日本でも「介助やご案内が必要な場合は、乗車2日前までに、ご旅行を開始される駅にご連絡ください。」とあるように駅利用=旅行というイメージのようです。毎日のように電車に乗る、というイメージがないのでしょうか。鉄道会社からすれば突然来られても駅員もバタバタするし、降車駅の連絡も大変で、うまく連絡ができない時には文句を言われたりもする。トラブルが起きないように事前連絡を徹底しておこう。1日前だと例えば朝早い電車に乗るときに前日の夜に電話されても困るので余裕をもって2日前としておこう・・・こんな理由でしょうか。

一方で無人駅利用で介護が必要な場合は1時間前の連絡を、という鉄道会社もあります。こちらは理由が合理的でなるほどと納得できる気がします。しかし、とにかく全部の駅で2日前というのは、「いつでも、どこでも、だれでもが安心・安全・快適に」交通機関を利用できる国のバリアフリー新法の理念にも反しているし、障害者にだけ特別な時間の制約を課すものです。5分、10分おきに電車が来る様な駅で2日前に「何時何分の電車の何号車に乗ります」を電話するなんてあまりに現実離れしています。もちろんそうでない駅や特急などでも事前連絡を原則や条件にすべきではないと思います。スムーズに乗り降りするために利用する側は出来る時は事前連絡をしていますが、当日急に特急や新幹線に乗る時だってあるからです。


この問題については全国レベルの障害者団体や行政関係者にも提起しています。またJR西日本大阪支社とは7月19日に折衝を行いました。(次ページへ)

(石田)

2007年7月11日
西日本旅客鉄道株式会社
代表取締役社長 山崎 正夫 殿
大阪支社長 山本 章義 殿

障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議
議長:楠 敏雄 

TEL06-6779-8126 FAX06-6779-8109

要望書

貴社におかれましては日頃より公共交通機関として、移動に制約を持つ、すべての利用者のバリア解消に向け、日々交通業務の推進に努力しておられることと思います。この度、6月22日に桜ノ宮駅を利用した際、切符売り場周辺に掲示している「駅係員に声をおかけください」とのポスターを見かけました。しかしこのポスターには「乗車2日前までの連絡を」「近隣の駅の利用を案内」と書かれてあります。このポスターを見た障害者の中には「これまで事前に連絡することなく環状線などの駅に乗っていたが、これまで通りの利用ができなくなるのか」と思った人も少なくありません。また実際にポスターに書いてある電話番号に問い合わせ「普通に電車に乗るためにこんな大変な思いをしないといけないのか」と驚いた人もいました。このポスターは確かめてみると関西のあちこちの駅構内に貼られていました。その後、昨年の春に作成されたホームページ上や各駅に置かれているバリアフリーハンドブック(小冊子)にも同等の文章が記載されていることを確認しました。

大阪府としては「みんなにやさしい」、大阪市としては「いつでも、どこでも、だれでも、安心して快適な」まちづくりを進めていこうとしている中で、実際には障害者は特別な準備をしないと乗車できないという誤ったメッセージが堂々と掲示されており、私たちは今、非常に残念な気持ちと激しい怒りを覚えずにはいられません。これはユニバーサルデザインに基づいた国の「バリアフリー新法」の理念にも反しています。まさに時代の流れに逆行していると思われます。その後、貴社へ電話でポスター作成の目的を確認させていただいたところ「お身体の不自由なお客様が、安全・安心に駅を利用いただくことであり、誤解を与える部分に対しては検討が必要である。」と認識されていましたが、文言の改定やポスター掲示のとりやめ等、早急な対応策については回答いただけていません。

私たちが、求めているのは「いつでも、どこでも、だれでもが安心・安全・快適に使える駅」であり、日常の移動手段として公共交通を利用したいのです。貴社においても、障害者を利用客として認識され、差別的なポスター等の文言の改定を行ない、改善に向けて、私たちの意見を聞き入れていただきたく、貴社がその姿勢をお持ちであれば、ご協力をさせていただきたいと考えています。

以上の認識に立ち、下記課題について要望し、協議の場を求めます。

要望項目

1.ポスター作成の目的、掲示の全駅を明らかにされたい。

今回のポスターは4月に起きた桃谷駅での視覚障害者夫婦のホーム転落事故がきっかけだと聞いています。しかし「駅係員に声をかけて」としながら2日前などの条件を課すことで実際には利用を制限し、声をかけにくくさせているのではないでしょうか。特に視覚障害者などポスターを見ることができない人に積極的に駅員の方から声をかけているのでしょうか。転落事故を二度と起こさないためには当事者も含めた検証が必要ですが、こうした努力はされているのでしょうか。


2.ポスターに記載されている文章に関し、誤解を与える文言に対するそれぞれの意味を説明されたい。
-1)混雑状況や時間帯により、お待ちいただくことや近隣の駅のご利用をご案内させていただく場合もございます。

多くの障害者は駅利用で待たされ続けている現状があります。わざわざ強調する必要はないと思います。近隣の駅の利用に関してはまったく意味が分かりません。一部の駅でこうした事例があるとしてもポスターに一般化して書く必要があるのでしょうか。


-2)なお、スムーズにお手伝いさせていただくため、〔乗車2日前まで〕にご連絡をお願いします。

事前連絡を原則とすることはこれまで普通に駅を利用していた障害者に対して新たに時間の制約(バリア)を課すものであり、障害者が一般の乗客と同じように移動できる権利を著しく制約するものです。またこれを見た一般の人にも障害者は特別である、あるいは当日連絡無しで乗るのは間違っているという誤ったメッセージを与えます。実際に例えば環状線の駅を日常的に利用する場合に2日前連絡はあまりに非現実的です。スムーズな利用のために多くの労力が必要となれば利用そのものをあきらめる障害者が出てきます。ホームページにも同様の記述がありますが、事前連絡を条件として課すことはやめるべきです


-3)固定電話からは市内通話料でご利用可。

通常の駅利用のための経費を特別に障害者だけが負担するのはおかしいのではないでしょうか。


3.ポスターの回収を行ってほしい。

このポスターは上記のような問題があり、少なくともこれを見た人はホームページ(お出かけネット)にあるような「お身体の不自由な方をはじめ、すべてのお客様が使いやすさ、心地よさを感じ、心からご満足」ではなく逆の印象を持っています。かつてはバリアフリー設備であるエレベーターも駅員が鍵を持つ閉鎖型であり、車いす専用で特別なものでした。エレベーターは開放型とし誰もが自由に使えるユニバーサルなものへと変わってきました。今回のポスターは「障害者のため」としながらもこうした流れに逆行し、実際には障害者の行動を制約したものとなっているのです。ポスターは回収されるべきだと思います。


4、我々との協議の場を7月19日に持ち、問題が解決されない場合は継続した協議の場を持つこと。


「2日前連絡!のJR西日本のポスター回収」

JR西日本のポスターについては8月10日付けで回収することとなり、1週間後の新聞やテレビでも結構大きく取り上げられました。

とりあえずは大きな前進なのですが、ホームページやバリアフリーガイドブックでの表記はまったく変わっていませんし、介助が必要な時に連絡するとされているお客様ダイアルでの対応も「すべての駅での2日前連絡や近隣の駅の案内もありえる・・・」と変わっていません。話し合いの場でJRの担当者は「誤解を与えたが、不適切な内容ではない。周知期間が来たので回収する」という矛盾した回答も行っています。

今回は行政や障害者団体のからの働きかけ、駅でのポスターを見ての反発もあり、回収となりましたが、問題が根本的に解決したわけではありません。またインターネットの2ちゃんねるでこの問題が取り上げられ、このポスターへの抗議した障害者団体に対してちょっとエゲツナイ書き込みも続きました。

JRに抗議した市会議員のブログに飛び火し、ここでは真面目な論争も含めた書き込みが続いています。このブログの中ではJR西日本は無人駅の障害者対応のために2日前連絡をお願いしているのだから、そこはむしろ評価したらよいのではないか、などの意見もありました。ブログの書き込みは相当な量になりました。

(石田)

JR西日本大阪支社との協議報告

●7月19日(木)朝、天王寺の大阪支社で広報と営業担当者と障大連7名の参加で前回通信で掲載した要望書への回答と意見交換を行いました。支社の窓口レベルでしたがポスターの回収も含めた検討を明言。2日前連絡については誤解を与える表現になったことへの謝罪があり、本社社長や幹部にも要望書や問題点を上げてもらうことになりました。

●基本回答(口頭のみです)
1.ポスター作成の目的、掲示の全駅を明らかにされたい。

かねてから手伝いと必要とする人への啓蒙として必要性が言われており、職員に気軽に声をかけてほしい、ということを広く知らしめることが目的。無人駅やバリアフリーでない駅、車いす座席の確保のために時間がかかる場合があるので事前連絡をお願いしている。

掲示の駅はJR西日本管内の有人のすべての駅。ただし掲示するスペースの問題もあるのですべてでなく掲示にはばらつきがある。

2.ポスターに記載されている文章に関し、誤解を与える文言に対するそれぞれの意味を説明されたい。
  1. 混雑状況や時間帯により、お待ちいただくことや近隣の駅のご利用をご案内させていただく 場合もございます。

    近隣の駅の部分は誤解を与えたと思う。強調しているわけではないが、貴重な意見として伺う。

  2. なお、スムーズにお手伝いさせていただくため、〔乗車2日前まで〕にご連絡をお願いします。

    誤解を与える表現となったことは心から謝りたい。当日の利用を拒否するものではない。2日前という理由を具体的に書くか、回収するかなど選択肢はあるが、検討したい。

  3. 固定電話からは市内通話料でご利用可(無料にすべきではないか)。

    個人的な問い合わせや当社と関係のない電話もあり、無料にできない。全国どこからでも市内通話料金にしている。理解してほしい。

3.ポスターの回収を行ってほしい。

回収の指示は時間もかかる。回収、差し替えについては社内で検討します。

4、我々との協議の場を7月19日に持ち、問題が解決されない場合は継続した協議の場を持つこと。

一般的に特定の団体と協議の場は設けていないが、必要であればその都度持ちたい。


●こちらから主に訴えたこと

駅員に気軽に声かけを!というが一方で「2日前連絡」となっている。矛盾しているし、逆効果では ないか/聴覚障害者で車いすの場合、FAXもないので2日前までに駅に直接来てくださいとお客様ダイアルで言われたがこれはひどいのではないか/地方であってもこのポスターには問題がある。どこでも誰でも自由に自分の近くの駅を利用したいのは地方でも同じだ/本来は利用しにくい無人駅にこそ貼るべきでなぜ有人駅だけなのか/視覚障害者の仲間もこのポスターの話を聞いてショック。ポスターは弱視には見にくい色だし、全盲だと見えない。視覚障害者は自分からは駅員の位置が分からず声をかけられない。駅員から声をかけるべき/ホームページの内容も問題がある。変更するのか?/視覚障害者の手引きのイラストは障害者と駅員が逆で駅員が手引きされている。


●JR側の主な答え

地方の支社だと無人駅も多いので2日前がスムーズ。ポスターは支社ごとに作れば良かったが全社統一なのでこういう表現になった/お客様ダイアルでの電話でのオペレーターの対応についてはこちらでは確認していないが、ファックスサービスは無いし、予定もない/ポスターは以前からの駅員への声かけをしやすくなどの要望が元で貼ったのであって4月の桃谷駅の事故とは関係がない。駅員からの声かけはこれからも指導していきます。ホームの駅員配置などもあるが、車掌や1階(駅長室)からカメラで見るようにしたりしています/地方は分からないが大阪支社ではこれまで通り当日の利用で大丈夫です/ホームページを変えるとは答えられない/視覚障害者の手引きのイラストの間違いはおかしいと思っていました/今回の話は社長や幹部にも伝えます。これから各駅の意見も聞いていきます。

JR西日本大阪本社との協議報告

●8月10日(金)午後に梅田にある本社での話し合いがありました。この日は「障害者の政治参加を進めるネットワーク」として出した抗議・要請書への回答の場として設定され、障大連からも参加しました。1時間のみの設定で突っ込んだやりことをする前に終わりました。参加はJR側が営業部と総務課から、こちらは政治参加ネットと障大連の7名でした。

●基本回答(口頭のみです)

*ポスターについては8月8日に撤去することとし、10日から全社で撤去する。

  1. 今回のポスターの意図は何なのか?〜かねてより駅員の声かけについて、どうなっているのか分からないという声があり啓発のために作った。
  2. なぜ2日前でないとスムーズに対応できないのか?〜特急や新幹線の手配の関係と営業エリアが広く無人駅が相当あるため。
  3. なぜ希望する駅での乗降を認めない場合があるのか?〜断るという趣旨ではない。市内なら隣の駅も近いのでそこまで他の交通機関も紹介して行ってもらう。あくまで安全に乗ってもらうため。
●こちらから主に訴えたこと

ポスターの文章は上と下で全然違うし矛盾している。下の方が本音ではないか/名鉄(名古屋鉄道)も以前同じことを言っていて変えるのに2年間かかった。(今は前日の18時までの連絡)我々は瞬時に対応せよと言っているわけではないが2日前はおかしい/撤去すれば良いということでなく何が問題だと思っているのかについてはどうか/普段あまり電車に乗らないような障害者や一般の人がこのポスターを見た時にどう思うかが大切。普通には電車に乗れないと思ってしまう/駅員への声かけについての啓発の要望はどこかの障害者団体か?/ホームページの内容も変えてほしい。お客様ダイアルではすべての駅での2日前連絡になっているが対応は変わらないのか。


●JR側の主な答え

2日前連絡についてはバリアフリーが整っていれば当日でもOKだが無人駅もあり特急などの座席確保もある。もっと詳しく2日前の理由を書くべきだったかと思う。車いすでの新幹線の座席予約は2日前となっている/(啓発の要望について)特定の団体ではない。障害者というわけではない。駅員への声かけも指導している/不適切だったから撤去するのではない。社員の声かけについては一定の周知期間は終わった。もともと長期間掲示するつもりではなかった。通常の掲示期間は2〜3ヶ月。大阪では6月18日ごろから掲示し始めた。2日前の問題と近隣の駅の問題について不適切な書き方だったのでそこは謝ります。

*ホームページの内容やお客様ダイアルの対応などについては時間切れでまったくやりとりできず。

今後の取り組みについて

・JR西日本本社との話し合いは、時間的な制約もあり具体的なやりとりなどはほとんどできなかった。回収については8月8日時点で決めていたようだが、障害者団体からの抗議、駅での利用客からの質問や抗議、さらに近畿運輸局や大阪府などからの働きかけなどからこのまま掲示することには問題が大きいとの判断だったと思われる。ポスターは回収されててもホームページやバリアフリーガイドブックの内容あるいはお客様ダイアルの対応はまったく変わっていない。営業エリアの広さの問題はあるのかもしれないが、2日前連絡を求めているのはJRだけで他の私鉄はこうした条件を求めていない。また新幹線の車いす座席の予約も2日前までだが、これも実は手作業でオンライン化されておらず利用する側にもまた事務手続きをする職員側にも時間的な負担が大きいままだ。無人駅のバリアフリー化やスムーズな乗車をどう実現するのかという課題もある。さらにJRへの働きかけや話し合いを続けていきたい。しかし今回のポスターの目的自体がどこにあったのかはどうも良く分からない。JRと障害当事者とのコミュニケーションをもっと取るようにしないと「バリアフリー」は生きたものにならないだろう。

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