頸損だより2008春(No.105) 2008年3月22日発送

巻頭言

「リーダーのあるべき姿とは」

〜橋下知事はよきリーダー?〜

松崎有己

先月、橋下徹弁護士が大阪府知事となりました。かつて、大阪府知事としては悪名高き「横山ノック」氏がいました。自分自身の利益(富や名声、あらゆる欲望を満たす)ために有名人であることを武器にその地位を手にいれ、不正が暴かれた後も、その地位にしがみつくような人間には我々の未来を託すことなど到底できるはずがありません。彼は全くの論外でしたが、同じように有名人であり、人気取りのためにとても歯切れの良いマニフェストをひけらかし、出馬直前まで、「出馬は2万パーセントでも、何パーセントでもあり得ない」といいながら当選してしまった橋下氏は、これからどのように府政(不正(^_^;)を立て直してくれるのでしょうか?企業においては社長(経営者)、国においては首相、知事とは江戸時代で言えば大名、まさに文字通り一国一城のあるじとなったわけですが、その集団を導いていくリーダーとしてふさわしいのは、果たしてどのような人物なのでしょうか?

リーダーに求められ人物像といえばやはり、誰もが「尊敬」そして」「信頼」できるということが大事なのではないでしょうか。傲慢な態度や失言が多いような人は、尊敬される人物とはなり得ませんし、また、嘘やごまかしと、とられるような無責任な言動が見受けられるようでは信頼することもできません。

そして、リーダーシップを発揮する上で最も重要なことは、その集団が向かうべき方向、どのような未来像(ビジョン)を描いているのかという「明確な目標を提示する」ことでしょう。その集団を率いてより良い未来に導くためには、まずしっかりと目標が定まらなければ、いまみんなが何をすべきかが分りませんし、下手をすればとんでもない方向に進んでしまうかもしれません。

果たして橋下新知事は、リーダーとしてふさわしい人物となり得るのでしょうか?そして今後、我々や子供達をより良い未来に導いてくれるのでしょうか?不安ながらも、今後数年の活躍?を見守りたいと思います。


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