カナダのバンクーバーから大会参加のためにやって来た、頸損で呼吸器(実際には横隔膜ペーサー)使用のダン・ルブランさん、介助者のエミリー・バックさん、妹のナディ・ルブランさん一行は、すごく日本に興味があり一度は行ってみたい国、ということで約2週間滞在し我々大阪や京都、兵庫、東京の頸損連絡会の皆の案内であちらこちらを巡りました。宿泊手配や観光案内、通訳等々、ご協力くださいました皆さん、本当にありがとうございました。ダンさんとともに私からも御礼申し上げます。
ダンさんとは、2001年の京都大会で出会うこととなったバンクーバーの障害者運動のリーダーでもある同じく頸損で呼吸器使用のウォルト・ローレンスさんからの紹介と地元関係者の助けもあって日本に招くことができ、今大会をきっかけに出会うことになりました。来日までに何度かメールでやりとりしながらも、実際に会ってみて、本当に爽やかで前向きで、そしてタフなお兄ちゃんという感じでした。受傷4年足らずで飛行機で約10時間かけて日本まで行こう、そしてせっかくだから沢山日本を見たい、少し長く2週間くらい日本に居たい、チャレンジ精神旺盛なダンさんの意志がそこにはありましたが、私にはその重い障害の状態でそんな体力が本当にあるのかと当初は思いましたが、みごとにそれを実現させ、やり遂げられました。下表のダンさん2週間の旅の内容を見ていただいてもそのハードさ、そしてそれをこなせるタフさなど感じ取っていただけると思います。本人の強い意志もさることながら、急性期の医療そしてリハ、また、重度障害であっても普通にやっていける社会整備の状況など、カナダ・バンクーバーの素晴らしさをあらためて目の当たりにした思いでした。
大会番外編としての、ダン・ルブランさんの旅のスナップ集をご覧ください。 【鳥屋】