脊髄損傷では尿道にカテーテルを挿入して排尿する人が多いですが、人の尿道に最も適切したサイズは14−16Fr(4.7mm〜5.3mm)です。大きくなればなるほど尿道損傷になりやすいので注意しましょう。
カテーテルの材質としては、ラテックスとシリコンがあり、シリコンの方が高価だが閉塞しにくいです。
挿入困難で無理すると尿道損傷をおこし出血したり感染症をおこすことがあります。その場合には無理をせずチーマン先カテーテルを検討してみてください。これはカテーテルの先が約40°曲がり、先端が固めで尿道の形状にそっているので尿道に入りやすく、尿道損傷しにくくなっています。かかりつけ医にご相談ください。
僕は退院して以来カテーテルを使用して尿をとっているんですが、去年の春ごろからカテーテルが途中までしか入らなくなってしまいました。早速現在通院している病院で診察してもらったのですが、尿道の奥で別の穴が出来てしまっていて、そちらの方にカテーテルが入ってしまうので、半分くらいしか尿がとれないとの説明を受けました。その病院ではこのままでということだったんですが、友人の頸損の方に相談すると先が固くて少しカーブしたチーマンカテーテルというのがあると教えてくれました。その方は僕と違う原因で入りにくくなったそうなんですが、チーマンを使うとだいぶとれるようになると聞き、一本拝借して試しに使ってみました。すると一回で何の抵抗もなく、以前と同じようにスムーズに尿がとれました。通院している病院に相談したのですが、その病院ではチーマンを扱っていなくて、仕方がないので週一回来ていただいてる訪問リハの病院から出していただくことになりました。現在チーマンを使用して一年弱になるんですが、時々入りずらくなる以外は問題なくいけています。(入りずらい時は途中まで管を抜きそこで回転させるとどこかで入ります)うまく導尿ができていても僕や友人のケースのように、突然入りにくくなるというのはままあるようなんで、困っている方は一度通院している病院で相談されてはいかがでしょうか?
褥創が治る過程には、キズ口からしみ出てくる体液(滲出液)に含まれる“細胞成長因子”という成分が欠かせません。ガーゼを当てると、せっかくの滲出液が吸収されてしまうので、治癒が阻まれてしまいます。 また、褥創により欠損した皮膚は、上皮細胞(表皮になる細胞)が増殖・移動することで再生します。このとき、湿った環境にある方が簡単に移動できるので、なめらかな皮膚が早く再生されます。ガーゼを当てて乾かすというこれまでの治療では、上皮細胞の移動も阻まれるため、再生は遅れます。さらに、ガーゼはくっつきやすいので、ガーゼ交換の際、新たに再生した皮膚をはぎとってしまうのです。一方、消毒剤については、細菌だけでなく、褥創を治すのに必要な細胞まで殺してしまうのが問題です。最近の褥創の新しい治療法の考え方は、「消毒しない」「水道水でよく洗う」「乾かさずに覆う」の3つの原則を守るだけです。
なお、褥創を覆うのに使うのは、ガーゼではなく、“ハイドロコロイド素材”という皮膚保護剤を用います。褥創をよく洗った後、ハイドロコロイド素材を当てて、絶対に乾かさないようにしておきます。
ハイドロコロイド素材は、親水性と疎水性のポリマーから成る被覆材で、キズを覆って適度な湿潤環境を保つことができるようになっています。浅い小さな褥創なら、新しい治療法が家庭でも行えると思います。
私の褥瘡は小さかったんですがなかなか良くならず、半年ほどずっと同じ状態でした。褥瘡のせいか車椅子に座ると肩から頭にかけて汗がひどく、その分疲れも激しかったんです。いつもとは違う病院で診てもらったとき、キズパワーパッドを紹介してもらいました。薬局で市販されてるので手に入れやすいです。 5日ほど貼ってみると変化が現れ、40日ほどで褥そうが良くなました。汗をかく量も今は減り随分楽になりました。どの状態でも合うとは思いませんが、軽めの褥瘡で、 でもなかなか治らなくてという方は一度主治医に相談してみてはいかがでしょうか?