頸損だより事務局通信 No.8


春はもうそこまで


気がつけば、もうすぐ3月。新年会を終え、ボラ部主催のボラ&会員勉強会シリーズ最終を先日を終わらせ、春のフォーラムが今年度最後のビッグ・イベント。一年間いろいろとやってきましたねえ....

さて、この3/26開催の春のフォーラム。タイトルが「ビューティフル・ライフ」。ん?なんか、どっかで聞いたことあるゾ。という方も多いのでは。そう、そう言えばその、どこかで聞いたことのある某TV局のドラマ。かなりの視聴率だそうですナ。図書館で働く車イスの彼女と、カリスマ美容師の彼。とってもトレンディな2人なだけにドラマの内容も全く重たくなくすごくオシャレにトレンディに仕上がってる。だからこそ、世の方々にも受け入れられやすく、人気があるのかもしれませんネ。そういえば昨年超有名になったあの乙武さんが、ちょっとおしゃれなトーク番組に出演してる場面をチラリと拝見した。そのイデタチがまた何ともオシャレ。まるでトレンディ俳優。これがまた一層の人気を高めるんでしょうねえ。世の人が今もっとも苦手とする「重たさ」が、両者とも全く感じられないですからね。でも世の中の、障害者を知らない人たちに「これが障害者の全てだ」なんて錯覚されてしまうと非常にマズイんですが。(TVに登場するそれらのオシャレな光景はまだ少数で、多くの障害者は未だ非常に厳しい中にうごめいているのでは。) しかし、車イスが、障害者が、フツーに(ここでいうオシャレな)TVに登場するのも非常に大事なことなんでしょうナ。それによって、障害者もフツーに人間なんだ。と認識される事になる....

話は随分横道にズレちゃいましたが、ではわれわれの「ビューティフル・ライフ」とは。これがなんともオモシロイ。5名の会員サンに、趣味を生かしたいきいき生活術(今時こんな表現はしないかナ??)を発表していただき、その楽しみの真髄や楽しみ方を分けてもらおう。と、いうねらい。これまでいくつかのテーマでフォーラムを開いてきましたが、今度もなかなかのシロモノになりそうですゾ.... みなさんお楽しみに。イッヒッヒ。(博多淡海ふうに) ■以上(事務局:とやとしはる)


「大阪総会」開催日決定!


一年の始まりといえば、やっぱり総会。そして、総会終了後は今年もそれぞれの分野で活躍する、会メンバーのミニ講演あり。その他詳細は、3月下旬発行の「頸損だより」にてご案内!


テレビがつまらない、というお方に、
レンタル中のビデオでオススメの作品をいくつかご紹介します。

★「メリーに首ったけ」

まわりの男がみんなホレちゃう美人、メリーの恋人の座をめぐって、男たちが繰り広げる恋のドタバタハート争奪戦。全米で大ヒットした、ちょっと“お下品”なラブコメディです。男には想像するとちょっと痛いシーンあり(笑)。

★「マーズ・アタック!」

「インデペンデンス・ディ(ID4)」の“アホアホ”版(笑)。異星人が地球征服にやってくるという設定は「ID4」と同じですが、こっちはおもいっきり“おバカ”に徹してるから、そのバカっぷりを見てるとクスクスっと笑えるSFコメディです。

★「ガタカ」

遺伝子の優劣で差別される近未来が舞台のヒューマンドラマ。超エリートな優性遺伝子を持つ水泳選手のジェロームは、将来を期待されていたが、事故で下半身不随となり、周囲の期待に応えられなくなったことで生きる目標を失う。主人公のビンセントは劣性の遺伝子を持つがゆえに、生きていくうえで何事にも限界がある運命を背負いながら、それでもなお自分の力で運命を切り開こうと、夢を追いかける。そんな二人の生き方を見てると勇気づけられます。男と男の友情、男と女のロマンス、さらにサスペンスがあって感動もする作品です。

★「フェイス/オフ」

FBI捜査官、アーチャー(ジョン・トラボルタ)は息子を殺したテロリスト、トロイ(ニコラス・ケイジ)を逮捕することに執念を燃やしていた。ところが、あと一歩で逮捕、という瞬間にトロイは市内のどこかに爆薬を仕掛けたと言い残し、爆風に巻き込まれ昏睡状態に。アーチャーは爆薬の在処の突き止めるために、トロイの顔を剥ぎ、自分の顔と付け替えて、拘置所に収容されてるトロイの弟に会って聞き出そうとするが...。顔を付け替える、という奇抜な発想がまず面白いですが、それがバレるとFBIとテロリストの立場まで入れ替わってしまうところがまた面白い。トラボルタとケイジの演技力はすごいです。さらに、まるでダンスのような銃撃戦はうっとりするくらい美しい。このシーンは何百回見ても飽きません。

★「CUBE」

目が覚めたら立方体の部屋に閉じ込められていた6人の男女。部屋にはそれぞれの壁に1つずつ“扉”があって、その“扉”の向こうにはまた同じ構造の部屋が...。6人は部屋から脱出を計ろうとするが、縦横にいくつも連なったこの部屋はある法則通りに移動しないと、死に至る罠がいくつも仕掛けられていた。一人死に、また一人と死んでいくサバイバル、極限状態で人間のエゴがムキ出しになっていく...。とにかく怖いです、声すら出せないほど怖くて凍り付きます。閉所恐怖症の人にはオススメできませんが、真っ暗でも平気な人は、この恐怖感、是非味わってください(笑)。

★「デッドマン・ウォーキング」

レイプ殺人で死刑を求刑された男と、彼の魂を救済しようとする修道女との心の交流を通して、死刑制度の是非を問いかける社会派ドラマ。修道女によって“人間らしさ”を取り戻し、自分が犯した罪の重さ、愚かさを心から悔いる主人公が、死刑台の上で見せる涙には胸が締め付けられます。

★「フル・モンティ」

失業した男たちが生活のために一念発起して、ストリップショーをやるまでの悪戦苦闘を描いたコメディ。中年の男がスッポンポンでストリップ、それだけでも可笑しい。落ち込んでるときに見たら元気が出ますよ。

★「トゥルーマン・ショー」

孤島で生まれ育った主人公トゥルーマン(ジム・キャリー)。彼には愛する妻や友人がいて、何不自由ない生活を送っていたが、実は彼の生活はすべて、生まれてからずっと毎日24時間、全世界にテレビ放映されていたのだ(もちろん生)。妻も友人も親もみんな役者で、知らないのは本人だけ。何かがおかしい!?と感じたトゥルーマンは島から出ようとするが…。

★「ファーゴ」

借金の返済をするために妻の偽装誘拐を企てた夫。富豪の義父から身代金をせしめようとするが、途中で計画に狂いが生じて、妻は殺されてしまった…。実話を基にしてるから、あんまりゲラゲラと笑えないんだけど、でも、おかしくて哀しいシニカルコメディです。


NEWSあれこれ


◇車いす、お一人でどうぞ 運輸省が通達改正◇

共同通信ニュース速報


運輸省は九日までに、車いすでバスに乗り込む際に「介護人の同伴が必要」と定めていた通達項目を削除し、車いすの人が介護人なしで単独で乗れるようにした。

同省は「電動車いすやノンステップバスなどが普及してきたことを考慮すれば、一律に介護人の同伴を必要と定めるのは合理的な規則ではなくなった」としている。

介護人の同伴を必要とした一九七八年の通達は、乗降時や車内で車いすが動いたり倒れたりすることを防止する目的で、同省自動車交通局長から全国のバス事業者に通知された。

しかし、近年は身体障害者が単独で自由に動ける電動車いすが普及。さらに運輸省によると、全国に約六万台ある乗り合いバスのうち、九九年三月末時点でスロープ付きの車両が九百六十二台、車体の床が低いノンステップバス四百四十一台、リフト付きが二百七十八台それぞれ導入された。通達を事実上無視して車いすの単独乗車を認めるバス事業者も出ていたという。

同省は車内での安全確保のため、乗車後は車いすのブレーキをきちんとかけ、動かないようバンドなどで固定することを各事業者に要請している。

運輸省の担当者は「ノンステップバスなどの導入をさらに促進し、障害者や高齢者が一人で動ける交通基盤整備を進めたい」と話している。[2000-01-09-15:29]


◇車いす利用者らを光ビーコンで誘導 警察庁が導入計画◇

朝日新聞ニュース速報


警察庁は、社団法人新交通管理システム協会と共同で、車いす利用者や視聴覚障害者らを赤外線による光ビーコンで目的地まで安全に誘導する歩行者等支援情報通信システム(PICS)を導入する計画を進めている。携帯する端末機を操作して交差点の信号機の色を音声で聴き分けたり、液晶画面によって段差がなくて車いすが通れる道路の道筋を見たりすることができる。端末機の貸し出しも含めて検討している。2月に横浜市内で実験をし、効果を見ながら全国的に導入するという。

視覚障害者の場合は、交差点で、テレビのリモコンのような端末機のボタンを信号機に向けて押すと、信号機に設置された発信機から、信号に合わせて「信号は青です」「点滅です」「渡れません。赤です」などの音声が携帯端末機のスピーカーを通して流れる仕組みだ。

車いす利用者や聴覚障害者の場合は、片手で持てる小型の薄型テレビのような端末機のボタンを同じ発信機に向けて押すと、テレビの液晶画面に、現在地から約500メートル四方の地図が示される。著名な建物や駅、バス停などとともに車いすが通れる道路が表示され、段差のある道を通らずにスムーズに歩く手助けをする。時刻表などを表示することも検討している。

車いすの人は、道路の横断中に信号が赤に変わることもしばしばある。このため、端末機を使って青信号の時間の延長もできるようにする。

警察庁によると、全国の視聴覚障害者は約65万5000人、肢体障害者は約165万7000人(ともに1996年)。全日本視覚障害者協議会などの障害者団体から、「視覚障害者らが外出するとき、点字ブロックだけでは行動範囲が限られている。障害者が安心して外出できるようなシステムができないか」といった要望が全国の警察に寄せられていた。

警察庁はこれまで、光ビーコンで車と交通管制センターを通信させて交通情報の収集や信号の制御をしたり、パトカーなどの緊急車両を事故や災害現場へいち早く到着させたりする車中心の高度道路交通システム(ITS)の推進に力を入れてきた。今回は高齢化社会に目を向け、歩行者、特にお年寄りや障害者に配慮したシステム開発に取り組んだという。[2000-01-07-07:43]



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