2003年度活動日誌、活動予定ページをご覧ください。
2003年4月から支援費制度が始まりました。「措置から契約へ!」という制度の転換を通じて、「利用者本位の福祉」「サービスの質の向上」「地域福祉の推進」を実現すると掲げられています。
さて、その実態はどうなっているのでしょうか?
<利用者本位>と言いながら、行政によって支給量は定められ、実際のサービスは事業者本位となってはいないでしょうか?
<サービスの質の向上>と言いながら、障害者の自立と社会参加のニーズに応えるサービスは確保されているでしょうか?
<地域福祉の推進>と言いながら、施設施策がまだまだ優先され、地域福祉は軽視されてはいないでしょうか?
今こそ、障害者自身が本当の主役となるためのエンパワメントが必要です。今回、厚生労働省からゲストを招き、国の動向について話をして頂き、近畿各地から現状についての報告と討議をしていく企画を行います。私達は今、支援費制度の現状と課題について見つめ、これからの障害者の生活をしっかりと見据えていきたいと思います。多くの仲間、関係者、市民の皆さんの参加を呼びかけます!
/皆さん本年もどうぞ宜しくお願いします。皆さんにとって昨年1年間はどんな年だったでしょうか。
振り返れば昨年1月に、ホームヘルプ時間の上限設定問題に急きょ全国から障害をもつ仲間が厚労省に集まり数日に渡る大抗議行動の末、何とか案を撤回させましたが、その年も明けぬ先月12月またしても厚労省が今度は、グループホーム・ホームヘルプの単価引き下げ案を出してきました。これに対し12/17急きょ多数の仲間が早朝から厚労省まで駆けつけ、「障害者(児)の地域生活のあり方に関する検討会」の障害当事者7団体と厚労省障害福祉課との交渉の結果、厚労省案の取り下げ、完全白紙撤回を勝ち取りました。
「当見直し案は、施設から地域移行へという流れに逆行していてこれまでと何も変わっていない。地域生活の核はホームヘルプとグループホームであること。これを死守したい。」という仲間の強い意志と行動が、案の白紙撤回に結びつきました。 12/17深夜、抗議行動から帰ったばかりの当会東谷太氏から、頸損会メーリングリストに報告(投稿)されたメールを紹介します。
11/1(土)に神戸・メリケンパークで行われた『中央区民スポーツまつり スポーツ・健康・福祉フェア』に今年も兵庫頚損会のPRのため参加してきました。
当日はブースでチラシ配りなどのPR活動を行うとともに、地元のボランティアグループ「ひまわり」などと共同で、広場にテープとペットボトルでコースを作って、参加者に狭い場所での回転、溝越え、ジグザク走行、狭い通路の通過、段差上げなどの車椅子介助体験をしてもらいました。
12/13(土)「地域交流会@和歌山」で大阪から会員・ボラさん含め10数名ほどの頸損会「旅の一座?!」が和歌山県橋本市へ行って参りました。なんばから南海高野線で電車に揺られ、河内長野を過ぎるあたりからどんどん景色は山深くなっていき…トンネルをくぐり、峠を越えるとそこは橋本。
今回地域交流会に和歌山を選んだワケは。最近購読会員で入会された吉川さんを通じ、和歌山の頸損者の様子が少し耳に入ってきたのがキッカケ。地域で集まりをもつこともあるが、頸損の方でまだまだ出て来れない人も多数とのこと。市内は福祉タクシーが無く、車いすで電車やバスなど利用できる交通アクセスもほとんど無く、外出の困難さはもちろん、色々な要因で家に閉じこもったり、他の頸損当事者どうしの横のつながり、交流を持つのがなかなか難しい様子。そういう地域へこそ、大阪頸損連も出かけてみよう。ということなんです。 橋本の吉川さんには交流会の企画を一緒に考えていただいたり、会場「リハビリ橋本」の段取りや、和歌山側参加者の呼びかけなどしていただいたこともあって、当日は大阪・和歌山合わせ全体で30〜40名ほどの賑やかな集まりとなりました。
交流会では参加者それぞれに近況を含めた自己紹介をし、なかでも和歌山の方で20数年ほど家から出ていない、という方が何人か居られたり、外出困難な地域環境や、それらゆえ仲間どうしの交流も進まない点など、都心部から離れた各地域・地方に住む障害をもつ仲間の現状がよく伝わってきました。
交流会では他に、頸損当事者である当会編集部長松崎氏から「楽しいこと探し」をお題にしたミニ講演あり、また橋本市民病院泌尿器科ドクター小川先生から「脊損・頸損者の泌尿器関連問題」をテーマに講演していただいたり、内容もたっぷり充実したものとなりました。
そして何と言っても、大阪は旭区から「ソリ」ならぬ「リフト車」に揺られ橋本の街にやってきたサンタさん(さて、だ〜れ?)が、自己紹介の済んだ参加者それぞれにホカロンのプレゼント。X'masの寒〜い時期が時期だけに、と〜っても温かかったです。
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