頸損だより事務局通信 No.40


活動予定

2004年度活動日誌、活動予定ページをご覧ください。


秋にはひさびさの宿泊企画!

盆がおわり、夏も後半戦。今年はアテネオリンピックもあり、ますます加熱気味で、夏が終わるころにはフラフラになってるかもしれませんね。一息ついた秋の涼しいころ10月10日、頸損連では久しぶりの宿泊体験企画を計画しました。そういえば受傷後、病院や家以外で泊まったこと、旅行したことほとんどないなあ、という方も多いでしょう。そんな方は是非、この企画に乗っかっちゃってください。これをきっかけに宿泊に対する不安や問題点、それに対する対応方法を自身で考え見つけていくことが大きな目標。それからは旅行も自由に行きやすくなるといいですね。当日はもちろん、介助体制もしっかり整えてお待ちしています。この宿泊約一ヶ月前の9月4日、宿泊プレイベントとして頸損当事者の宿泊体験話し、宿泊に向けての不安点や問題点を出し合い考えていく集いを行います。会員の皆さん、こちらのプレイベントだけでも是非ご参加下さい。詳しくはチラシ参照の上、ご連絡お待ちしています。(太田・鳥屋)


ボランティア・イベント2004

ボラ部長 森

夏の恒例行事となったボランティアイベントを今年も7/3(土)に長居障害者スポーツセンターで行いました。今回は参加者20名中大半の14名が大阪リハビリテーション専門学校の学生たちということもあり、初の試みとして事前の企画段階から学生の代表と相談しながら内容を決めました。


《プログラム》

当日は10時から開始、まずは頚髄損傷という障害について、主に介助にかかわるポイントを中心に説明したあと、鳥屋事務局長から頚損会の設立から現在に至る経過、セルフヘルプグループとは何か、そして支援費制度の不備を埋める形でのボランティアの必要性などについてミニ講演をしてもらいました。その後、これも初の試みとなるディスカッションでは、学生に事前に回答してもらったアンケートをもとに、”ボランティアって何だろう?”というメインテーマについて、「CMのチョボラってほんとにボランティア?」「どこまでがボランティア?」「有償、無償ボラの違いは?」「長く続ける秘訣は?」などなど様々なサブテーマで活発に意見交換が行われました。そして、ペアを組んでお互いに食べさせてもらう側、食べさせる側を交代で体験してもらいながら食事介助の実習を行った後、今度は長居を後にして、支援費制度を利用しながら地域で一人暮しをしている太田さん宅、そしてそれを様々な形でサポートする自立生活センターあるるの2ヶ所を2グループに分かれて交互に訪問という形で見学しました。太田さん宅では、受傷してから障害を受容するまでの経過や苦・u椈J話、同じ頚損仲間と自立生活センターあるる設立にかかわったことがきっかけで自身、一人暮しを始めた体験談などを語ってもらい、風呂場のリフトや寝室などを見学させてもらいました。また、あるるでは、本会会員でもある鈴木千春さんから、自立生活センターの役割やあるるの具体的な業務内容などについて説明してもらいました。

講習会後は、希望者で天満橋の居酒屋に場所を移し、楽しくお酒を飲み交わしながら終電まで親睦を深めて、今回のイベントを終了しました。


7月31日(土)星ヶ丘行事報告

延澤 庸行

7月31日(土)、星ヶ丘厚生年金病院にて、入院患者さん対象のミニ・フォーラムを行いました。台風が通過をしていく中、頸損連からは、鳥屋、比嘉、川畑、北嶋、延澤、ボランティアとして、合田、佐々木、尾崎、高下が参加、病院関係では、OTの鶴田先生、元星ヶ丘OTの岡先生、元星ヶ丘PTの肥塚先生、入院患者さんとご家族が参加されました。台風のことが気にはなっていたのですが、当日は大雨に降られることもなく、無事に行事を開催、終了することができ、ほっとしました。今年の4月から星ヶ丘の体制が変わり、脊損病棟は回復期病棟とその名前を変え、基本的に受傷後3ヶ月以内でなければ入院ができなくなってしまいました。3月中にほぼすべての入院患者さんは転院、退院され、今回の行事に参加された入院患者さんは、4月以降に入院された方々でした。病院の体制が変わったこともあり、現在回復期病棟に入院されている患者さんは、15名ほどだそうです。受傷後まもない方々が対象ということや鶴田先生からの希望もあり、『受傷後の経験談あれこれ PartU』というテーマで話をしてきました。

まず最初に、 鳥屋君から頸損連についての説明がありました。頸損連とはどういうものなのか、どのような活動をしているのかということが説明されました。過去の行事の雰囲気を見てもらうため、ノートパソコンに写真を表示させ、パソコンごと各患者さんのところに持って行って写真を見てもらいました。患者さんに対して、頸損連に入会していろんな行事に参加する等、どんどん外出して社会参加してくださいという話で、鳥屋君の頸損連についての話は終わりました。

続いて、川畑君から受傷後の経験談を話してもらいました。頸損になってしまった経緯、入院中のこと、絵を描くようになったきっかけ、退院後復学したこと、自分がクラスにいることで同級生にもいい影響が与えられたこと、卒業後本格的に絵を描くようになったこと、絵を描き続けて個展を開けるまでになったこと等が話されました。退院後もどんどん外出して楽しんでくださいという言葉で、川畑君の話は終わりました。10分ほどの休憩をはさんだ後、延澤が話をさせてもらいました。頸損になった経緯、退院後復学したこと、卒業後就職したこと、泊りがけで旅行に行ったり、ライヴに行ったり、映画を観に行ったり、飲みに行って朝帰りすることもある等話をさせてもらいました。外出すると、道路や歩道や建物の構造など、いろんな事が見えてくる、一人で出かけて自分ではできないことは知らない人にでも頼んでしてもらう、いい意味で図太くなりましょう、頸損になってできないこともちょっとはあるけど、大概の事はできるので、怪我をしたからもうおしまいではなく、楽しめることはいっぱいあるから、前向きにプラス思考でいきましょうという話で締めくくりました。その後の質疑応答で、川畑君がどのようにして絵を描いているかということが説明されました。終了時間は少しオーバーしてしまいましたが、鳥屋君、延澤から、頸損連の行事に参加する等、家にこもらないでどんどん外出して、自分のやりたいことをやって楽しんでいきましょうという話で、今回のミニ・フォーラムは終了しました。

フォーラム終了後も、部屋に残ってくださった患者さんもおられたので、いろいろとお話ができました。また、ご家族の方が質問にこられたりというのもありました。鳥屋君と比嘉さんは病棟に行かれて、フォーラムに参加されなかった患者さんとも話をされたということです。

星ヶ丘がこれからどのように変わっていくのかはわかりませんが、頸損の先輩(?)としていろいろアドバイスや助言をしたり相談に乗れることはあるので、これからもこのような行事は続けていきたいと思います。よっしゃ、ほな話しにいったるわ!という方がおられましたら連絡ください。大歓迎ですので。お待ちしております。


兵庫・大阪ともにこんなボランティアを募集しています!

ボランティア大募集!ページをご覧ください。


注 写真は省略しました。

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