頸損だより事務局通信 No.49

2005年10月23日発送

活動予定

2005年度活動日誌、活動予定ページをご覧ください。


お知らせあれこれ

★ 対大阪市オールラウンド交渉 多数参加しましょう!

【1日目】10/25(火)  9時半集合【10時〜17時  介護・施設・グループホーム・精神・自立支援】

【2日目】11/ 1(火) 12時半集合【13時〜16時半 労働・教育・交通】

 会 場 両日とも「大阪市立阿倍野区民センター」2階大ホール(地下鉄谷町線「阿倍野」下車 徒歩2分)


「想いを届けるために…」

赤尾 広明

10月11日から14日まで連日、国会前行動として参議院議員会館前に障害者自立支援法案に反対する障害者が集まって、「このままでは自立できない」とアピールしてきましたが、その中でも参議院厚生労働委員会での採決が濃厚な13日は最大限の力を発揮するために全国の障害者と支援者が約500名集まりました。マイクアピール、シュプレヒコールを繰り返し、社民党の福島みづほ党首と民主党の山井和則衆議院議員が私たちの前で力強いエールと法案の廃案を訴えてくれましたが、しかし、残念ながら私たちにとっては死活問題となる障害者自立支援法案は与党の議員には届かず、自民と公明両党の賛成多数でこの法案は参院厚労委員会であっけなく可決されてしまい、翌日に行われた参議院本会議においても賛成127票、反対99票で可決されてしまいました。全国行動に参加した帰りの新幹線ではいつも敗北感と無力感、虚脱感に見舞われてしまいますが、だからといって、まだまだあきらめるわけにはいきません。

「障害者自立支援法案では自立でけへん」と題して18日に行った御堂筋大パレードで多くの障害者が叫んだ今後の生活に対する不安、一割負担を強いるような世界でも類を見ない法案を作った厚生労働省に対する怒りなどを現在開催中の衆議院厚生労働委員会に届けたいと思いますし、26日に予定されてる厚労委での採決と27日の衆議院本会議での採決をなんとしても食い止めなくてはなりません。ここで可決されてしまったら、昨年10月に突然打ち出された障害者自立支援法案は成立してしまうことになるので、障害者の自立と社会参加は断たれ、自尊心を持って生きていくことも困難な社会になってしまうでしょう。福祉環境の後退は絶対に許さない。「私たちぬきに私たちのことを決めるな!」「応益負担を凍結せよ!」「ガイドヘルプを市町村まかせにするな!」「更生医療、育成医療を存続させよ!」など、何度も繰り返したシュプレヒコールは私たちの切実な願いでもあり祈りです。あきらめたら終わりなんで、全力で闘いましょう。障害者の権利を勝ち取るまで最後の最後まで闘うぞ!


「しののめホーム(身体障害者福祉ホーム)を訪ねて」

北嶋 司

9月25日、日曜日、しののめホームにおじゃましてきました。

三階建ての立派な建物で、エレベーターも完備、その他ももちろんバリアフリー。定員が五人と聞いて、思わずもったいないと思ってしまうぐらい。ゆったりとした空間で、部屋は個室がフローリングで八畳弱、ベッドやテレビなど自分の生活に必要だと思われる家具は、選び揃えることができるので、こんなところに個人への配慮を感じました。

共同の場所はダイニングやお風呂など。居住者が話し合って全ての事を決め、職員はそれに従う、と言うそれまでの福祉の概念をくつがえす、と言ってもいいくらいのシステムで、障害者のプライバシーや人権といった難しい問題とうまく向き合っているなあと思いました。

入居されている方といろんなお話をさせていただきましたが、『ここは天国』という言葉を聞いて、ほとんど寝たきりの重度障害者にそんな言葉を言わせるしののめホームは、素晴らしいところだなと思いました。ガイドヘルパーを使っての外出はもちそん自由。個人的な長時間のヘルパー利用も自由と、あくまでも障害者のニーズに基づいた考え方を取り入れていて。理想の形に近い場所だと感ました。


「街に出よう」の一つの行き先として、9/25(日) 福祉ホーム「しののめホーム」を見学してきました。

しののめホームは、JR阪和線 堺市駅下車 徒歩5分程のところにあります。

(社会福祉法人自立支援協会 堺市東雲西町4−7−6 072-282-4300)

さらに詳細は、「頸損だより」冬号(12/24発行)にて報告します。

しののめホーム入居の皆さん、スタッフの皆さん、見学を温かく迎えて下さり、ありがとうございました♪


「障害者自立支援法案」では自立でけへん!
「10・18 障害者自立支援法を考える大阪のつどい・パートV 〜 御堂筋・大パレード」報告

事務局 鳥屋利治

先日、大阪のつどい〜御堂筋パレードが、昨年行った御堂筋デモをはるかに超える3,000名の参加で行われました。この大パレード、一時は先頭の心斎橋から最後尾の淀屋橋まで約2km間ほどのチョ〜長〜い隊列が御堂筋を埋め尽くしました。集会では、つどい実行委でもある大阪頸損連のわれらが会長赤尾氏が行動提起を行い、また、パレードでは隊列の先頭を大阪頸損連が街宣しながら中之島から難波までの約4.5kmを歩きました。参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。各報道でも取り扱われ、この自立支援法では私たちの地域での生活は奪われ、社会参加と自立も阻まれることが広く知ってもらえたパレードでした。

今行われている衆議院での審議を見守りつつ、今後の対応などにもしっかり向かっていきましょう!


兵庫・大阪ともにこんなボランティアを募集しています!

ボランティア大募集!ページをご覧ください。


注 写真は省略しました。

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