2006年度活動日誌、活動予定ページをご覧ください。
7/4 自立支援法を考える大阪のつどい5を行いました。当初参加の予定を大幅に上まわる2,200名参加の大きな集会になりました。今回は大阪府に対して、10月から本格施行される自立支援法でこれまでのサービス水準が引き下がらないよう要請しました。私たち大阪のつどい代表交渉団が府と交渉している間、二千人を超す皆が手と手をつなぎ、人間の鎖となって府庁を取り囲み、私たち障害者の暮らしを守るよう高く声を上げ、訴えかけました。二千名を超す人の鎖(ヒューマン・チェーン)は二重にも三重にもなり、壮大なものでした。この多くの人の力強い声は、大阪府政に届くだろうか。
大阪頸損、兵庫頸損でも8/27、9/24と自立支援法の学習会を開きます。本格施行を直前に皆さん何度でも参加し、自分たちの暮らしが10月以降どう変わるのか理解し、考えていきましょう。 私たちはこれからも、決して地域で暮らすことをあきらめることはありません。
新幹線で新大阪を発ったときはTシャツ1枚でもすごく暑かったのがウソのように、気温が20度ぐらいしかなくてとても肌寒かった横浜で6月3日(土)と4日(日)の二日間、全国頸髄損傷者連絡会の全国総会神奈川大会が行われました。初日は神奈川頸髄損傷者連絡会の30周年記念も兼ねた講演とレセプションが横浜ベイシェラトンホテルで行われ、まずは「障害者の自立支援と英国障害者福祉の変革」と「頸髄損傷の生活習慣病とその予防」というテーマの講演2本立て。神奈川工科大学の小川先生からはイギリスの福祉制度から見た障害者自立支援法の矛盾点などについて、神奈川リハビリテーション病院の水口先生からは最近話題のメタボリック症候群の危険性とその予防の重要性などについてお話がありましたが、とくに後者のメタボリック症候群については運動量の少ない頸損者にとっては決して他人事ではなく、「玉子の摂取は週に1個ぐらいが丁度いい」とおっしゃっていました。その後に行われたレセプションはビュッフェ形式の食事会で豪華なメニューがズラリと並び、久しぶりに再会する全国の仲間たちと賑やかに談笑しながら楽しい時間を過ごせましたが、ほんの数十分前に生活習慣病についての講演を聴いたばかりなのに、日頃からカロリー無視の脂っこい食生活をしているから、ただでさえレッドゾーンかもしれない僕はこのレセプションでも大好きなお肉ばかりを食べてしまいました。あぁ、内臓脂肪が…中性脂肪が…(苦笑)。途中で中国獅子舞が会場に乱入し、僕は頭からガブリと食べられそうになりましたが、こんなにもすぐ目の前で見る中国獅子舞の演舞は迫力満点で終始圧倒されました。
二日目は場所を神奈川県民センターに移して総会が行われました。今年は特別プログラムとして東京頸損連の前副会長で自立生活センターSTEPえどがわの事務局長でもある今村登氏による「自立支援法のサービス量決定の問題点と今後の課題」というテーマの報告と、兵庫頸損連事務局長の宮野秀樹氏がコーディネーターを務める「膀胱ろう座談会」が行われましたが、いずれも僕たち頸損者にとってとても重要かつ身近なテーマだけに参加者の関心度も高く、すごく分かりやすい内容でした。とくに座談会は膀胱ろう当事者4名がパネリストとして膀胱ろうにすることのメリットとデメリット、失敗談、苦労話などをリアルに語ってくれたので、これから膀胱ろうにしてみようという人にとっては背中を押してくれるような座談会になりました。みなさんが共通して主張されたのはQOLの向上だけに、排尿の悩みがこれで一気に解決するかもしれません。大阪頸損連でもこのような生活に直結する悩みに関して情報を集め、勉強会を開けたらと思いました。
この二日間、僕自身は初めて家族以外の介護による宿泊となりましたが、とても楽しくて有意義な二日間となりました。全国大会の「裏の楽しみ」といえば観光と名物料理を堪能することで、初日は講演が始まる前に、二日目は総会が終わってから横浜観光と中華料理(といっても中華街は大混雑で食べられたのは崎陽軒の肉まんくらい)を楽しみましたが、ランドマークタワーに観覧車、中華街、山下公園、港の見える丘公園…これらの観光地を周遊する「あかいくつ」号というノンステップバスにも乗って楽しい旅が出来ました。当初は宿泊に不安もありましたが、終わってみれば何事もなく無事に帰れたことで、今回の経験は僕にとって自信にも繋がります。来年は名古屋で全国大会が行われますが、名古屋といえば味噌煮込みうどんにひつまぶし、あんかけパスタなど名物がたくさんありますから、それを目的に参加してみるのもいいかもしれません。僕は“旅欲”が芽生えてしまったから、お金があれば今後もいろいろなところに行ってみたくなりました。あー、来年が待ち遠しいです。
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