2007年度活動日誌、活動予定ページをご覧ください。
2005年の10月31日に国会で障害者自立支援法が可決成立してから2年が経ちました。あれから私たちの生活が良くなったか?と聞かれたら、多くの人は「NO!」と答えるでしょう。しかし、福田首相は自民党総裁選で「自立支援法の見直し」を公約に掲げ、この夏の参院選で大勝した民主党が「自立支援法改正法案」を今国会に提出するなど、ここにきてやや風向きが良い方向に変わってきたので、このタイミングで改めて私たちの怒りをぶつけるために、先月30日、東京の日比谷野外音楽堂と厚生労働省前で自立支援法の抜本的見直しを求めるアピール集会を行いました。全国から当事者とその支援者、関係者等約6500名が集まって政党シンポジウム、各地各分野からの実態報告、マイクアピール、シュプレヒコールなどがありましたが、政府は「どうせ3年後に見直すんだからいいだろ」的な姿勢で、ますます腹が立つばかり。肝心の国会も混迷を極め、本来であればとっくに審議しているはずの改正案もほったらかしの状態です。施行前から危惧していたことがこの1年半で現実となって、各地域でさまざまな問題が噴出してますが、このままでは私たちの生活は破綻してしまうので、まだまだ諦めずに、今こそ自立支援法の見直しを求めていこう!
11月4日、穏やかな日曜日に愛媛県四国中央市役所の一室に四国4県の頸髓損傷者の人達が史上初めて会することになりました。
昨年12月、愛媛頸損連絡会の坂本さんの呼びかけに応えた、香川を除く四国3県の頸損者が同じ四国中央市に集まり、そこで年一回定期的に集まることが決議されました。その報告を受けた大阪・兵庫のメンバーで何とか協力できないかと考えた末に、四国中央市がどこにあるかすら知らないままで「とにかく行こう」という安易な計画を立ててしまいました。でも、折角、「四国〜」と銘打ってやる以上、四国4県の頸損者を揃えてみたいという衝動に駆られました。そこで元々大阪の購読会員として繋がりのあった香川在住の頸損の方に京都で宮野・坂上が接触、うまく丸め込んで、お友達の頸損の方も連れてきていただけるという約束を取り付けることに成功しました。最終的に大阪からは鳥屋さん、兵庫からは宮野さんと坂上が駆けつけることになりました。
当日、愛媛から4名、高知から1名、徳島から3名、香川から2名の頸損者が集まりました。徳島の3名は初対面だったそうです。また、高知の方は人工呼吸器使用者でNPOを運営されているということで、いやが上にもわたしたちの琴線に触れてしまったわけです。プログラムは自己紹介に始まり、超ボリューム弁当の昼食(アルコールなし(;_;))を挟んで、各地の活動や課題の報告が続きます。地方での政策の貧困さは想像していた以上で、障害程度区分の低さに始まり、支給量の上限設定、ガイドヘルプなし、厚労省通達の解釈の役人による勝手なねじ曲げにいたっては唖然とさせられました。そしてそれを近隣自治体で結束して一致させているところに恐ろしささえ感じました。そしてそれに対応するには、障害者側も一致団結しなければならないことを思い知らされました。来春大阪大会のテーマのひとつである、サービスの少ない地方で暮らす頸損者の実態を探る上でも非常に参考になる集まりだったと思います。
続くプログラムでは、宮野さんから全国と兵庫頸損連絡会の活動紹介を最重度の人工呼吸器を使用している方たちの自立生活への取り組みを中心に、鳥屋さんからは大阪支部の豊富な内容の活動を熱く語っていただき、来春の全国総会大阪大会への強い誘いもありました。最後に、宮野さんから、頸損者の生活を見直すという意味でも全国総会をぜひ四国でという提案もありました。
締めくくりに、愛媛の坂本さんから「近隣の頸損連絡会に支援いただくことで、支部のない地域や支部の小さな会は大変心強い」という言葉をいただきました。日帰りで総距離550キロ近くの移動でしたが、ほのかに温かい余韻の残る帰途につくことができました。
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