頸損だより事務局通信 No.70

2008年6月21日発送

活動予定

2008年度活動日誌、活動予定ページをご覧ください。


2007年度定藤記念福祉研究会セミナーのお知らせ

’08日本車椅子ツインバスケットボール選抜大会のお知らせ

星ヶ丘ミニ・フォーラム報告

延澤 庸行

2008年6月7日(土)、星ヶ丘厚生年金病院新館2階会議室Aにおいて、年3回の恒例行事となっている星ヶ丘ミニ・フォーラムが行われました。この行事は、頸損連の会員がパネリストになり、受傷後間もない入院患者さんや御家族に、入院中のことや心境の変化、退院後のことについて話をして、患者さんや御家族の不安や疑問を少しでもなくしていこうという、セルフヘルプの原点とも言える行事です。今回、頸損連からは、鳥屋、島本、鈴木、大西、延澤が参加、星ヶ丘からは、OTの鶴田先生、この4月にOTとして就職された先生、入院患者さんとその御家族が参加、外部からの参加もありました。今回は、島本義信さんと鈴木千春さんにパネリストをしていただきました。まず、鳥屋さんから頸損連の紹介と説明があり、引き続いて島本さんにお話をしていただきました。怪我をした当時のこと、初めのころはマイナス思考だったこと、ずっと御家族には迷惑をかけたくないと思っておられたこと、生きていこうという心境の変化が起こったきっかけ、退院後の生活について、介助の制度を使って生活をしていくことになったというお話、痙性や貧血がきつい等、身体のことについてのお話がありました。島本さんは2001年の星ヶ丘行事に患者として話を聞く側で参加されていたのですが、今回はパネリストとして話をする側での参加となり、この行事をずっと続けてきた者として、参加の形態が聞く側から話す側に変わったということは、ものすごく嬉しく思いました。気持ちのマイナス面のこととかも正直にお話いただけたので、患者さん達の心に充分伝わったと思います。質疑応答の後、鈴木さんにお話をしていただきました。今回は急遽パネリストをしていただくことになったので、簡単に自己紹介をしてもらった後、CILについて話をしていただきました。鈴木さんは、大阪頸損連の事務所がある『あるる』の職員でもあります。CILとはどういうものか、どういうことをしているのか、『あるる』がしていること、目指していること等をお話していただきました。時間の関係で鈴木さんにはあまり話をしていただけなくて申し訳なかったのですが、鈴木さんの話の後は、当日参加していた頸損連のメンバーが患者さん側に入り、個別に色々と話をしました。患者さんによってそれぞれ聞きたいことや不安、疑問に思っていることは違うので、フリートークの時間は有効に使えたと思います。予定を15分程過ぎてしまいましたが、締めの挨拶をして、今回の星ヶ丘ミニ・フォーラムは終了しました。今の星ヶ丘は、昔と違ってリハビリ期間が短い、頸損脊損の入院患者が極端に少ないといった状況で、入院中に得られる情報もかなり少なくなっているので、星ヶ丘ミニ・フォーラムの意義は、ますます大きいものになっているのではないかと思います。次回は10月に行う予定ですので、都合のつく方は、是非参加してみてください。


兵庫頸髄損傷者連絡会 第4回定例会

宮野 秀樹

6/15(日)三田市まちづくり協働センターにおいて兵庫頸髄損傷者連絡会の定例会を開催しました。定例会としてはこれで4回目になりますが、年々参加者も増え、兵庫メンバーを始め、加西市の多田さん、篠山市の田坂さんが初めてでしかも飛び入りで参加してくださるというサプライズがあり、加えて大阪メンバーも応援に駆けつけて、今年は13名もの頸損者が集まるという大変賑やかで楽しい定例会となりました。

活動報告・収支報告・活動計画・予算案等の議事を粛々?と進めたあとは、軽食をつまみながらディスカッションをおこなうのが最近の兵庫スタイル。そこに“気分を高揚させる魔法の液体”が入るのだから盛り上がらないワケがない。進行(宮野)が先陣を切って酩酊一歩前になるのだからタチが悪い(笑) しかし、ただ楽しいというだけではなく、キッチリ真面目な議論をするというのも兵庫スタイルといったところでしょうか。

今年のディスカッションテーマは『これからの兵庫の活動を考える−さらなる“You are not alone”に向けた頸損連の取り組み−』として、「決して独りではない」をより実践すべく、個々のセルフヘルプを重点に置き、会員および他の頸損者へのエンパワーメントをおこなうことや、最重度である高位頸髄損傷者が参加しやすい行事を開催し、社会参加と自立につながる活動を展開していくこと、来年の障害者自立支援法見直しを踏まえ、県や自治体への行政交渉を頸損連としておこなっていくことを活動方針として掲げ、人工呼吸器使用者や重度障害者が地域において安心して生活するためにクリアしなければならない問題・課題に積極的に取り組むことを話し合いました。また、来年3月に開催する「全国頸髄損傷者連絡会・日本リハビリテーション工学協会 第2回合同シンポジウム in KANSAI」を兵庫が主導となって準備していくことを確認しあう等、これからの兵庫の活動が地域で暮らす障害者に必要とされる活動になることを再度約束し、定例会を無事終えることができました。

最近の兵庫頸髄損傷者連絡会は安定化と充実化がうかがえるようになってきました。これらは多くの仲間、関係者のご協力なくして語れることではありません。これからも兵庫頸髄損傷者連絡会に対するご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


兵庫・大阪ともにこんなボランティアを募集しています!

ボランティア大募集!ページをご覧ください。


注 写真は省略しました。

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