頸損だより事務局通信 No.79
2009年10月24日発送
活動予定
2009年度活動日誌、活動予定ページをご覧ください。
「兵庫頸損・明石大蔵海岸でのバーベキュー大会」
山本 智章
僕は高校生の時にバイク事故に遭い頚椎の3番と4番を損傷し車椅子での生活をしています。事故当初は呼吸器をつけていたため声が出せず食事も摂れないので鼻から胃にチューブを入れ流動食で食事を摂っていました。もちろん、手足は全く動かない状態でした。受傷後、11年が過ぎ今では手に装具をつけて食事を摂れるまでに回復しました。
去年の夏頃、リハビリセンターに私用で行った際に頚損の会を知り「同じ障害をもつ人たちの生活はどの様なものか」が気になり会員になりました。初めて参加したバーベキューは雨で中止になりましたが、数十人の方と話し合いの場がもて自己紹介をしながら色んな方との出会いがあり楽しく過ごせました。そして今年もバーベキューのお誘いがあって参加しました。
今年は天候に恵まれバーベキュー大会が9月27日(日) 大蔵海岸バーベキューサイト「ブリッジテラス 大蔵」で12:00〜15:00に開催されました。朝からヘルパーさんと明石の大蔵海岸へ向かいました。現地に着きしばらくするとどんどん人が増えて最終的には約80人の方々が集まりました。今まで見たことがない程の車椅子の人の多さにビックリしました。その中には以前からお会いしたことがある方もいましたが初めて会う方などもいたため緊張していました。でも、皆さんと乾杯してからは肉を食べはじめて次第に皆さんとお喋りもできるようになって盛り上がり楽しいひと時を過ごすことができました。
今回、初めて参加したバーベキュー大会で印象的だったのが福祉関係を専攻している大学生ボランティアの方々でした。まず、朝霧駅に着いたときには現地まで誘導してもらい、飲み物やお皿(お箸、ストロー)などを各テーブルに配ってくれた事や食べ物を焼いてお皿に入れてくれた事など、僕たちにできないことを自らが動いて助けてくれることがとても嬉しかったです。また、普段は関わりのない女子大生とも話せて楽しかったです。最後に明石海峡大橋をバックに参加者全員で写真を撮り無事にバーベキュー大会を終了することができました。また、来年も参加したいです。
追伸、私事ですが皆さんの一日の生活の様子を教えてもらえたら参考にしたいので今後とも宜しくお願い致します。
「大阪頸損・バーベキュー&宿泊体験会」報告
鳥屋 利治
10/3(土)アミティ舞洲にて宿泊体験会を実施しました。受傷してからまだどこかに泊まった経験のない頸損の方に、宿泊の体験ができる場を作ろうと久しぶりに企画されたものです。当日は、全体宿泊者数としては28名、そのうち、宿泊初体験者は大阪頸損連から3名、兵庫から1名、遥か遠く鳥取から1名、その宿泊初体験者のサポートができるベテラン頸損者や、同伴者、ボランティア、医療関係者の皆で一泊しました。
この日はまず、参加者各人がJRとバスを使いロッジ舞洲に集合、そこで同日に企画されていた大阪頸損連のバーベキュー会で、少し早めの夕食も兼ねて会員や頸損連ボランティアの皆さんら全体約50名で交流。その後、陽の暮れたロッジ舞洲をあとにし、宿泊先であるアミティ舞洲へ20分ほどかけて歩いて移動。運動したあとの飲みなおし、二次会、意見交換会という名のもと、夜更けまで宿泊部屋に皆で集まり、頸損ベテラン層から今後活発に動いていこうという受傷年数の浅い頸損者、ボラや医療関係者らで意見交換、交流を深めました。
今回、宿泊初体験された頸損の方たちが、この体験を活かしてどんどん外へ向かっていけるよう、泊まりが壁になったり苦になることなくフットワーク軽くいろんなところで今後活躍していけるよう、またこんな宿泊体験が地域で自立した生活をしていく第一歩になることをねらった企画でした。参加された皆さん、ご協力いただいた皆さん、お疲れさまでした。
兵庫・大阪ともにこんなボランティアを募集しています!
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