いま挙げた二つは自分の意識を社会につなぎとめておくには有意義ではあるものの人との繋がりがありません。
ではほかにどのような社会参加があるのか。誰もが真っ先に思いつきながらも真っ先に否定してしまう就労、やはりここにいきついてしまいます。今の日本に呼吸器利用者が雇用の場を求めることはまだ酷な話かもしれない、でもそろそろモデルになるケースが出てきてもいい頃合だと思っています。そう思ってあちこちにアンテナ張って情報集めているのですがなかなかそうゆう話はないものですね。
資本はこの身一つとこの八年の障害者としての価値観とノウハウのみ。
一時間で打ち込めるのはせいぜい400文字程度で二時間も続けると首も肩も張って動かなくなります。これでは入力の仕事はとても無理です。CADでの製図の仕事はそこそこいけるかもしれない。しかし根詰めるとやはり体が参ってしまいます。量をこなす実働の仕事では限界は目に見えている、駄目だ、すでに規定が定められていてクライアントの要求が最優先の仕事はつづけられない。
願わくは給料はいらないからこちらの事情をふまえたうえで一緒に事業としてのビジネスモデルを構築していきましょう。といってくれるクライアントおらんかなー?などと都合のよいことを考えていると市の福祉課から興味深い話がありました。「パソコンを使える障害者を集めているんだけど・・・」以前から聞いていたぷくぷくという団体が作業所としてではなく「障害者と共に働く場」としての「共働事業所」を立ち上げて障害者と雇用関係を結んでやっていくとのことでその事業第一弾として吹田市の障害者マップの製作を四月から始めるので参加してほしいとの話でした。こちらがどのようなことができるかはこれから考えてくれればいいとまで言ってくれたのでもう断る理由もなく二つ返事で引き受けました。まだ内部の事情はあまり知りませんが市から予算を取ってきたとはいえあくまでぷくぷく単独の事業で、台所事情は厳しくことや安定した収入確保のための新規事業の開拓も今後の課題のようです。なんにしてもこのような事業の創立に立ち会えてしかもその関わり方も試行錯誤できる機会にめぐりあえたのは幸運でした。