頸損だより事務局通信 No.9


新長田南商店街を訪れて
〜「ショップモビリティinアスタ」〜


今、有珠山の近くに住む多くの地元の方達が避難生活を過ごしている。

同じように数年前、神戸の街が大きく揺れ、多くの方が避難生活の日々を過ごされた。その被害のとても大きかった街。長田。

「復興」という名の下に数年経ったその街を、ボクたちは訪れるチャンスに恵まれた。

昨年、神戸貿易センタービルから「ルミナリエ」を鑑賞しよう。という企画に誘っていただいた方から、新長田南商店街のバリアフリー化を目指していこうというイベント「ショップモビリティーinアスタ」に頸損連絡会も参加しないか。と声をかけていただいた。

3/20(日)、少々寒かったものの、朝9:30ころから連絡会メンバーが集まった。慣れない地でありながら現地のイベントスタッフの方たちに、いろいろとサポートしていただいたり、また商店街を案内していただいた。途中、「丸五市場」を案内してもらう。むかしながらの雰囲気がある市場で、どの店からもただよう美味しそうなニオイがたまらない・・・

市場の中のおばあちゃんが営むキムチ屋さん。われわれメンバー数名が、それぞれに買って帰ったが大好評。また次回訪れたら、ぜひ買って帰ろうと決意する。ニオイはキツイけれども、よく漬かっていた大根の辛さがとてもおいしかった。途中寄った酒屋さんの立ち飲み。中にいたオッチャンたちから、人生の哀愁がにじみ出てた。はじめて会ったはずなのに、ちょくちょく一緒に飲んでるかのように感じてしまうほど・・・。

今回噂のプレステ2が当たる、パンチボード(チャリティーゲーム)も一日中、商店街の世話役さん、イベントスタッフの方たちがゲームマシーンを商店街のあちらこちらに引きずって回りながら、多くの人にチャリティーを呼びかけ、またゲームを楽しんでもらいました。商店街中めぐりながら、集まったお金から経費を差し引き、頸損連絡会に寄付していただきました。

商店街のアーケードは一部震災当時のままで、グニャグニャと蛇のようにうねったまま。火災で焼けた土地はところどころにあったし、今も生々しい箇所が幾分残ったままでした。

新長田、ボクにとってはじめて行った街だったけど、人情いっぱいの雰囲気で昔ながらの市場なんかが残ってる下町のにおいが感じられる場所でした。

商店のおかみさんや、オッチャン、近所の中学生たちともいろいろ交流がもてた良い一日だった。どうも、新長田南商店街のみなさまお世話になりました。また寄せていただきたいと思います。そのときもどうぞ宜しくお願いします…。

まだまだ、話したいことはいっぱいあるけど、今日はこのへんで…

■以上(事務局:とやとしはる)


ビューティフル・ライフ
障害者の趣味あれこれ〜私の楽しみお分けしマス〜


ここ数年恒例になっている、会員サンをパネリストに迎えての春のフォーラム。3/26(日)なみはやドームにて開催。新聞による案内のためか、連絡会外部の方の参加も多く大盛況のうちに終わりました。(注目を集めたテレビドラマのビューティフル・ライフにあやかったかな?)ちょうどその日ドラマ最終回を迎えたビューティフル・ライフに登場する彼女は、最後に亡くなってしまうという悲しいだけの結末になってしまいましたが、われわれのビューティフル・ライフは、ますます元気強く、楽しさが伝わってくる内容でした。

5名のパネリストが共通して言っていたことは、「目的のある生活」だったように思う。身体に障害を負ってしまうと行動に制約を受けてしまい、自らの意志のみで100%の身動きができるわけでなく、人の手を借りてはじめて目的が達成する。という場面が多々ある。そんな中、ついつい自分の意志を自ら制限してしまうことすらあり、日々の生活まで全て受け身になってしまう人も少なくないでしょう。しかし、今回のパネリストは皆、自らが自分の「したい」事を行うために、自分が使いやすいように道具を工夫したり、人の手も積極的に借りながら、どんどん目的に向かって進んでいく。時には壁にブチあたるようなことがあっても、そこは「好きこそものの上手なれ」。気がつくとやっぱりまた続けてたりするんですよね。もう一つ共通して言ってたことの中で印象に残っているのは、「この趣味をやり始め、続けてきたなかで、それが縁で多くの人達に出逢え、人の輪が広がった。」ということ。

今後もみなさんのご活躍を注目し続けていきたい・・・と思う筆者であった・・・

■以上(事務局:とやとしはる)


忘れモノ・インフォメーション


3/26なみはやドーム、フォーラム会場で「黒の折りたたみ傘」を忘れて帰られた方、こちらでお預かりしております。お心当たりの方、遠慮なくご連絡下さいませ。

事務局 鳥屋(トヤ)

e-mail:okson@anet.ne.jp


便利な小物の紹介
曽我部教子


先日友人から、文房具の小物を送られました。名前は「クリップスタンド」といって、プリントを立てる物です。なかなかのすぐれ物でパソコンの横に置いて、プリントを見ながら打ったり、いろいろなプリントを立てて読んでいます。とても便利なので、職場の人や、知人に送ったところ好評でした。20個買って、自分用として、仕事場と家それからいつも持ち歩いている袋にと、それぞれ1個ずつを置いている以外は、全部なくなりました。1個300円と値段手頃です。販売店には、竹内さん(旧姓 谷澤さん)が行ってくれました。文房具のディスカウントショップだそうです。

販売店:アンエイ(株)うめだ店

北区曽根崎新地1丁目4−20

TEL 06−6442−7771


青い鳥はがき


いわずと知れた青い鳥はがきの申し込みが4月1日から始まってます。

5月31日までに最寄の郵便局へ身体障害者手帳を持っていくと、後日官製はがき20枚が送られてきます。

電話で手帳番号をいうだけで申し込めるところもあるようです。



ボランティア部より


ボラ部では、以下のようなお手伝いをしていただける方を募集しています。協力できるという方は、e-mail:okson@anet.ne.jpまでご連絡下さい。


活動日誌
3月11日3月期役員会ピア大阪
3月20日新長田商店街イベント新長田駅周辺
3月26日春のフォーラムなみはやドーム
4月2日4月期役員会西区民センター
4月15日事務局通信発送作業ピア大阪
活動予定
4月22日バリアフリー展見学会インテックス大阪
4月30日頚損連絡会大阪支部総会長居障害者スポーツセンター
5月7日5月期役員会東大阪総合福祉センター
5月13日事務局通信発送作業未定
5月21日街に出よう長居障害者スポーツセンター
6月11日電動車椅子試乗会長居障害者スポーツセンター
6月17日頸損だより発送作業未定


「2000年ミレニアム大パーティ」遂に上陸!


頸損だより2000春(No.73)「2000年ミレニアム大パーティ」遂に上陸!をご覧ください。


ボランティア部勉強会 '99
ボランティアあれこれ シリーズ
第三回 頚損の介助知識講座&最終回 報告


昨年11月14日(日)に長居障害者スポーツセンターでボランティア部の第3回目の勉強会を行いました。前回の「頚損の知識講座」では頚髄損傷という障害とその様々な症状について詳しく説明しましたが、今回はその内容をふまえて、12月に予定の宿泊訓練を念頭に置きつつ、頚損者と宿泊した際に必要となる介助全般について実演を交えながらわかりやすく説明しました。

取り上げた主な項目は、車イス/ベッド間の乗せ換え、着替え、寝る際の床ズレ予防、収尿器の着脱と導尿(実演できないので資料で説明)、貧血を起こした際の対応などです。特に頚損の場合は、乗せ換え、着替え、寝る準備の際などに注意しないとすぐに床ズレができてしまうので、その点は特に念を押して説明しました。

あいにくと参加したボランティアはたったの5名でしたが、皆さん分からないところを質問しながら熱心に聞いておられました。もっと沢山の皆さんに参加してもらえなかったのが残念です。

続くシリーズ最終第5回目は、2月20日(日)に芦原橋の同和地区総合福祉センターで行いました。第2回目に取り入れて好評だったテーブルディスカッションの続編という形で行った最終回には、スタッフを含めた会員が6名、ボランティア4名が参加しました。今回は、途中でボランティアの皆さんに随時疑問点をぶつけてもらいながら福祉機器と住宅改造についてじっくり時間を掛けて説明し、若手の女性会員2名にそれぞれの学園生活について語ってもらい、最後に事務局長の東谷氏より、頚髄損傷者の置かれた現状とその課題について、自分の体験を交えながらお話をしてもらいました。他にもいくつかテーマを用意していましたが、時間の都合で割愛しなければならなかったのが少し心残りでしたが、人数が少ないことを逆手に取って、皆さんと非常に近い距離でお話ができたことは良かったと思います。


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