2017大阪支部総会レポート 2017/05/25
4月23日(日)に『CILあるる』にて大阪支部総会が行われました。
今回の総会は会員の出席者17名、欠席者の委任状36名で合計53名で当会の会則に従い総会が成立しました。
総会では冒頭に昨年度ご逝去されました正会員に黙祷が捧げられました。
それでは、以下、昨年度の活動内容を中心に総会報告をさせていただきます。
障害者差別解消法
昨年度は、4月1日に障害者差別解消法が施行されたが、障害当事者の中にも内容の認知が低く、当事者以外の人にはまだまだ障害者差別解消法の施行を知らない人も多い。そこで障害の有無を問わず誰もが暮らしやすいまちづくりへ生かしていくために、具体的な差別事例や合理的配慮の事例などの募集に参加した。大阪府の障害者医療費助成の見直しが当事者への負担増額の方向で検討され大きな問題になった。障大連を中心とした緊急集会や大阪府庁前でのアピール行動に参加、新年会で「患者負担増に反対し、制度の拡充を求める」の署名に協力してもらい提出しました。
勉強会企画
学習会として第一弾は「差別解消法を学ぼう」と題して、障害者差別解消法が施行されたことで私たちの何かが変わるのか、合理的配慮という考え方が及ぼす影響と課題などの話を聞きき理解を深めました。
第二弾は身体ケア学習会として「頸損者が見落としやすい日常生活の注意点」~見えない負担の予防と対策~と題し、外出時の不注意やこれだという原因が分からないまま2回の骨折を経験した当事者からの報告を通して、痛みなどに気づけない頸損者にとって注意するポイントを知り、骨折予防の対策を探った。頸損特有の二次障害である排泄や体温調整、皮膚トラブルに加え「骨折」は慢性期の頸損者にとって新たなテーマになると感じられました。
会員にとってどちらも身近な課題であり、多くの参加者があり関心の高さがうかがえたので、勉強会の内容は機関紙「頸損だより」にも特集組みにして、参加できなかった方たちにも知ってもらえるようにします。
頸損ピアサロン
今回は、頸損者にとって生活する上でお世話になっているCIL(自立生活センター)、どんなに重い障害を持つ人も、地域で普通に自立生活できる社会の実現を目指して、自立生活及び権利擁護に関する事業活動を障害当事者が運営主体となっておこなっているサービス提供機関です。そこで「頸損で働く人 CIL(自立生活センター)」というテーマで頸損者がCILとの出会いや立ち上げの当時の思いや、現在の思いなど各CILの3名に講演していただき、参加者にとっては貴重な情報となりました。
親睦交流企画
恒例の行事として定着してきた7月の「ビアガーデン交流会」には多くの新会員の方の参加がありました。
10月に京都頸損連絡会と合同で「阪神競馬場の散策」が開催されました。
1月には「新年会」を今回も実行委員会形式で企画準備を行い、多数の大阪府立大作業療法学専攻の学生たちの協力を得ながら進めた。当日は全体で90名の参加があり、会員を中心とした頸損者の非常によい交流の場となった。
外出・まちあるきの企画としては、3月に春レクとして『昼食交流会+「枚方宿場町・京街道」の散策』を開催、気候の不順で体調を崩され欠席者も出たが12名の参加があった。雨に少し降られたが船宿の中に車いすで入り見学ができ良い体験ができた企画となりました。
ピアサポート活動
これまで継続して取り組んできた、会員が入院中の頸損者に自分の受傷後の体験を伝える星ヶ丘医療センターでのサポートを3回行うとともに、並行して今まで個別に対応してきた、府立急性期・総合医療センターでのサポートも加わった。
その他にも個別に相談対応をし、外出や余暇活動をともにするセルフヘルプ活動も、役員や事務局メンバーを中心に取り組んできました。相談対応が14件あり、セルフヘルプ対応(個人宅や病院訪問、一緒に外出するなど)が延べ9件ありました。
その他
機関紙発行としては「頸損だより」が4回発行し、「事務局通信」は4回発行しております。これらについては今年度も継続する予定です。
役員会については、毎月1回(13時~17時)、年に12回、役員が集まって企画など様々なことについて検討しています。こちらについても継続する予定です。
あと、頸損連呼吸器使用メンバー情報交換&交流会もあり、昨年は1回の開催となり頸損連呼吸器使用メンバー交流会&お花見(帝国ホテル大阪)を行ないました。
また、頸損連呼吸器使用メンバー間でメーリングの情報交換が、頻繁にやり取りされています。
総会については決算報告、監査報告、役員改選、活動計画、及び予算計画の発表があり賛成多数で全ての議題は承認されました。
なお、活動計画では来年度の全国総会が大阪で開催されることによる準備の負担を鑑み、勉強会等をなくし、その代わりにとして地域交流会に力を入れていくことが提案されました。
活動方針
セルフヘルプ活動の充実を掲げ、会活動・運営を担う仲間づくりや病院・医療機関との連携や会員同士の交流の場づくり、また新たな頸損者へのアプローチに力をいれていく。
情報提供としては、機関紙「頸損だより」特集組みの充実や会員ニーズ収集の仕組み作り等を検討していく。