2018年2月24日 星ヶ丘医療センター ピアサポート報告 頸損だより2018春夏合併号

 
この記事を書いている人 - WRITER -

頸損だより2018春夏合併号(No.145・146) 2018年7月8日発送

PDF 星ヶ丘医療センター ピアサポート報告

星ヶ丘医療センター ピアサポート報告

大阪頸髄損傷者連絡会 石川 真樹

 2月24日に星ヶ丘医療センターで「受傷後の経験談あれこれ Part40」がおこなわれました。

 今回は患者さんが若く身体の状態も顔色も良く元気な感じでした。
 体育会系の大学4回生で怪我して痩せたけれどもガッチリしている方と電鉄会社に勤めていて事務方で復職を目指す方で、お二人の身体の状態にかなり近く年齢差も少ない大阪頸損の若手メンバーに来てもらう事が出来て、外で車へ移乗する様子を見てもらったり片や熱心に質問されて終わってからも話し込んでいたりと、かなりいい感じだったと思います。


大阪頸髄損傷者連絡会 天田 大樹

 大阪頸損連では長年継続して行っているピアサポート。実は私、「車いすの臨床心理士」として活動しているので、以前からピアサポートのことは気にしてはいたのですが、今回が初めての参加となりました。
 ピアとは「仲間、同輩、対等者」という意味で、自分と同じような環境や立場で、同じような経験や感情を共有する仲間に、日常生活や社会生活の中での情報・相談事などを、互いに打ち明けあうことをピアサポートと言います。そしてサポーターの役割として一つ期待されるのが、「こんなサービスで自分はうまく生活できた」、「こういう方法も使えるかもしれないね」など自分の経験を参考にしてもらったり、知っている知識を共有して「選択肢を与える」ということです。
 今回参加してみて、受傷間もない本人とその家族は情報が乏しかったり、不安が強かったりするということは特に感じたので、このようなピアサポートの機会はとても重要だと思いました。話し合いが終わった後には、実際に私の車の手動運転装置や車いすの積み込みの様子なんかも見てもらったりして、それも今後のイメージに繋がったようでした。
 一方で、情報の共有・提供が主となって心の面には今回あまりフォーカスできませんでした。時間的な制約もあるのであれもこれも難しいところですが、今後の課題として考えていきたいと思います。


この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© 大阪頸髄損傷者連絡会 , 2020 All Rights Reserved.