~春レク~「復建 尼崎城へ行こう!」 頸損だより2019夏号(No.150)

 
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頸損だより2019夏号(No.150) 2019年6月13日発送

~春レク~「復建 尼崎城へ行こう!」

PDF ~春レク~「復建 尼崎城へ行こう!」
 今回の春レクは阪神尼崎駅前に復建された尼崎城へ行ってきました。     

(島本義信)

 尼崎城は、約400年前の1617(元和3)年、江戸幕府の命令で、近江の膳所藩から尼崎藩へと領地替えをした譜代大名、戸田氏鉄により約300メートル四方、阪神甲子園球場の3.4倍に相当する敷地に建てられた城で三重の堀に四重の天守という「大坂の西の守り」を担った名城でしたが、1873(明治6)年の廃城令を受けて天守や櫓、石垣などが取り壊され、全国的にも珍しく地上から完全に姿を消した“幻の城”です。今回、四重の天守と二重の付け櫓が、元の場所からは約300メートル西の公園で、左右反転させる形で再建されました。少し過去を振り返りながら、車いすでも安心して各階で楽しむことができる尼崎城。機会があれば行ってみてくださいね~!!

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大阪頸髄損傷者連絡会 栗野 典子

「桜の花もあちらこちらで開花した」という情報を小耳にしながら、3月末日、尼崎城に行って来ました。いや、連れて行ってもらったと言う方が正しいかもしれません。当日は曇り空で少し肌寒く。
 正直、電車に乗るのは5ヶ月ぶり、体調大丈夫だろうか?そんな事ばかり頭によぎって…「でも、外出しよう。目標に掲げたのだから…S氏 他皆さんとお会いしたい!」その思いが先立ちました。奈良からは電車で一時間半程。健常な時でも尼崎迄は来た事はありません。改札で駅員さんに行き先を告げ(姉に伝えてもらいましたが)スロープを設置してもらい満員電車に、当たり前にやっていた事が…悔しい!
 尼崎駅に到着し、暫くすると車椅子の方達が集まっていらっしゃるのを発見しました。難儀な身体と共に改札口をウロウロの私には神々しくみえました。
 いよいよ尼崎城周辺の探索。寺町通り、由緒あるお寺の前に掲示してあった言葉に、感銘を受けながら尼崎信用会館へ。中国の書家の絵画鑑賞やレプリカを見ながらの尼崎城の歴史説明してもらい、お城が海に続いている事などに関心しながら尼崎城へ。個人では絶対に行かなかったと、いや行けなかったと思います。障害の程度の差はあれど、皆で行動する事により安心感が生まれたり、連体感を感じたり。


【 寺町界隈をぶら~り ぶらぶら! 】

 奈良は大阪に比べると、まだまだ車椅子ユーザーが外出している事が珍しいようです。人より多くのハンデキャップを負ってしまいましたが、「みんなで動けば怖くない!」また、体調と介助者の都合が合えば外出したいです。
 最後に企画、運営していただいた皆様ありがとうございました。

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大阪頸髄損傷者連絡会 上田 修司

 今年の春レクは140年ぶりに再建されたという尼崎城をメインにお城近辺をぶらぶらしてきました。
 まず集合場所となった阪神尼崎駅を出発し、寺町と呼ばれる寺院がたくさんある区域を散策。季節的には4月、もう春だというのに風が冷たく真冬並みの寒さで皆さん移動が大変だったと思います。途中、尼信会館というところで水墨画に色の付いた「墨彩画」の個展を案内人さんのもと見学しました。
 その後いよいよメインの尼崎城へ。
 3/29に一般公開されたばかりという事もあり、入城するため大勢の人が列を作り並んで待っていました。尼崎城は、尼崎市出身の旧ミドリ電化創業者が10億円を超える私財を投じて建設された立派なお城です。城内は5階立てになっていて、最上階の展望ゾーンや貸出衣装を身に着け城主や武士になりきれる体験フロア、また火縄銃の重さ体験や剣術ゲームができるフロアなど子供から大人まで楽しめるように工夫されています。その中には実物大の天守閣の鯱も展示されていて、予想以上の大きさに驚きました。

【 ビックサイズの鯱 】

 残念だった点を車いすユーザーの視点からひとつ挙げるとすれば、エレベーター内が少し狭かったことでしょうか。場所的にも、阪神尼崎駅から近くてアクセスが良いので尼崎の新しいシンボルとなると思います。
 悪天候の中でしたが十分に満喫できました。ありがとうございました。

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大阪頸髄損傷者連絡会 松岡 葉子

 皆さまこんにちは。いつもこの会を支え、運営下さりありがとうございます。先日、春レク「尼崎城見学」へ姉妹で参加してきました☆
 当時の外観を忠実に再現された尼崎城に、沢山の方が来られていました。エレベーターは一台のみ。のんびり待ちました。当時の位置が分かる展望台や、階ごとに展示物があり、被りものコーナーでは石川さんとお殿様ごっこを☆笑
 石川さんの似合うこと!もはや石川左衛門殿です。ちなみに杉本さんは、にこやかに全力で拒んでました…笑

【 ↓石川左衛門と! 】

 尼信会館では城の復元模型を見ながら、案内の方と元建築家の島本さんのお話をWで聴かせてもらい大満足!楽しかったです。そして、その歴史の中には、厳しい身分制度故に、不当な差別や沢山の血が流されたんやなぁ…と感じました。”存在価値は皆平等”今の時代にも大切な事だと思ったのでした。
 実は去年より肩の損傷で仕事を休み、リハビリと鍼灸(北辰会)治療をしています。(喘息は完治。慢性的な症状にもGoodです!)息をするのも痛く、寝たきりだったので、皆と笑えるのが嬉しくて、私は1人感動していました。
 お城の中で…笑
 慣れない電動車になり、妹の足を往復で踏んでいますが…(皆さんを尊敬)姉妹共々、また遊んでくださいね☆^_^ご一緒した皆さん、楽しいひと時をありがとうございました!
追伸:雨で諦めかけていた集合写真の撮影。急に晴れてくれました。自叙伝の写真掲載に、協力して下さった皆様にも、この場をお借りし、感謝申し上げます☆


【 ↑駅前にて↓スロープに行列 】


【 ↑尼崎城・展望室で↓ 】


【 尼崎城をバックにパチリ↓↑ 】


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